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ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

壁のコーヒー

2018-09-29 | わたしの思い

rogersfamilyco.com

 



私は、光と水の街、イタリアのヴェニスの隣町の、ある有名なコーヒーショップで、友人と座っていた。


私たちがコーヒーを楽しんでいると、一人の男が入店し、私たちの横の空いたテーブルに座った。彼はウェイターを呼び、「コーヒー二杯、そのうちの一杯は、壁にね。」と注文した。


私たちは、この注文をかなり興味深く聞き、コーヒー一杯が彼に供され、彼は二杯分の代金を支払ったを見た。

 

私たちが去ろうとした時、ウェイターは「コーヒー一杯」と書いた紙を壁に留めた。


私たちがまだそこにいると、二人の別の男性が入ってきて、三杯のコーヒーを注文し、二杯はテーブルに、もう一杯は、壁に、と注文した。 彼らは二杯のコーヒーを受け取り、三杯分の代金を支払った。今回もウェイターは同じことをしたのだった;彼は「コーヒー一杯」と書いた紙を壁に貼った。


私たちには、これは、比類のない、わけのわからないことだった。私たちはコーヒーを飲み終わり、支払いをして、そこを去った。


数日後、再びこのコーヒーショップに行く機会を得た。コーヒーを楽しんでいると、貧しい身なりの男性が入ってきた。彼は席につきながら、壁を見て、「壁からのコーヒー一杯、」と言った。


ウェイターは日頃の習慣で、敬意と尊厳を持って、この男にコーヒーを供した。 男はコーヒーを飲み終わり、代金を払わずに去った。


ウェイターが壁から一枚の紙を取り、ゴミ箱に入れたので、私たちはこれをすべて見て、あっけにとられた。


今は、もうそれは、驚きではなくなった ーー ことは非常に明確だった。 この町の住人が示す貧しい人々への大きな敬意は、私たちの目を涙で潤ませた。


この男が望んでいたことの必要性を考えてみる。 彼は自尊心を下げることなくコーヒー店に入り、口に出して無料のコーヒーを乞う必要はない。彼は、自分の飲むコーヒー代を誰が支払ったのかと尋ねることなく、壁を見ただけで、コーヒーを注文し、それを楽しみ、立ち去ったのだ。


本当に美しい考えだ。 おそらくどこにでもあるということはない、これは最も美しい壁である。

 

ーローラ・ロジャースwww.rogersfamilyco.com