ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

トゥインキーズとルートビア

2019-03-24 | アメリカ事情

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小さな男の子が神に会いたがっていた。神がお住みの場所へは長い旅路であることを男の子は知っていたので、彼のスーツケースにTwinkies*トゥインキーズと6パックのRoot Beer**ルートビアを詰め込み、旅に出た。


彼が約3街区ほど行ったとき、彼はお年寄りの男性に会った。そのお年寄りは、公園でベンチに座り、ハトに餌をやっていた。男の子は、お年寄りの隣に座り、スーツケースを開けた。ルートビアをちょっと飲みたいと思ったが、その時男の子は、そのお年寄りがひもじそうに見えたのに気がつき、トゥインキーを取り出してお年寄りに渡した。


お年寄りは、感謝してそれを受け取り、男の子に微笑みかけた。彼の笑顔はとても喜びに満ちていたので、男の子はまたそれを見たいと思い、今度は彼にルートビーアをあげた。


またしても、そのお年寄りは男の子に向かって微笑んだ。その少年は大喜だった!ふたりは午後中食べたり、微笑みあったりしたが、一言も言葉を交わさなかった。


日が陰っていくにつれて、その少年は自分がどれだけ疲れているか気が付き、帰宅しようと立ち上がった。数歩も行かないうちに彼は振り向いてお年寄りのところまで走り、抱擁した。そのお年寄りはこれまでで最大の笑顔を男の子にあげた。


男の子は、しばらくして自分の家のドアを開けた時、母親は息子の顔に大きな喜びが浮かんでいるのを見て驚いた。そして息子に尋ねた。「あなたをそんなに幸せにした今日、何をしたの?」


男の子は答えた。「僕は神様と昼食をとったの。」しかし、彼の母親が答えることができる前に、彼は付け加えた。「知っている?神様は僕が今まで見た中で一番美しい笑顔を持っているんだよ。」


同じ頃、同じく喜びで輝いていた老人は自分の家に戻った。彼の息子は彼の顔がとても平和に満ちているのを見て驚き、尋ねた。「お父さん、今日何をしてそんなにお幸せそうなんですか?」


老いた父親は答えた。「私は神と共に公園でトゥインキーズを食べたのさ。」しかし、彼の息子が答える前に、彼は付け加えた。「お前は知っているかな、神は私が予想していたよりずっと若いのさ。」


全ての出会いには意味がある。すべてを平等に受け入れたいものである。



*Twinkies トゥインキーズとは:

トゥインキーズは、Hostessホステス社が開発し、現在はカンザスシティを本拠とするインターステイト・ベーカリーズ子会社のコンチネンタル・ベイキング車が製造する中にクリームの入った金色(黄色)のスポンジケーキである。10㎝X2.5㎝の大きさで、二個入りパッケージ、あるいは10個入りの箱で販売されている。アメリカでは、究極のジャンク・フードとも称されるが、実際には、時折子供のランチの付け合わせにランチボックスに入れたり、重宝はされている。英国や、合衆国では、これを衣をつけて油で揚げて供する時もあり、そうなると、徹底的にジャンク・フード以外の何物でもなくなる。

 




**Root Beer ルートビアとは:

アルコールを含まないソーダ飲料である。アメリカ合衆国では19世紀中頃、作られ始めたと言われる。材料は、リコリス(甘草の一種)の根、サルサパリラ(ユリ科)の根、その他はヴァニラ、桜などの樹皮、ナツメグ、アニス、糖蜜などでそれをブレンドして作るが、商品になっているルートビアには様々なブレンドの仕方があり、各社銘柄それぞれ少しづつ異なる風味がある。このルートビアにアイスクリームを入れて供するルートビア・フロートは、大人にも子供にも人気がある。スヌーピーの飲み物で、このブログ主の大のお気に入りでもある。ルートビアのエキストラクトは、マッコーミック社などから発売されていて、それと砂糖などの甘味を加え、水、そしてドライアイスを入れて、家庭でも作れる。






 


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