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昨日から華氏100度超えの暑さ。そんな中、黒傘を日傘にしてやってきたインド女子学生。「まったく暑くてキャンパスの中を歩くだけでも難儀しちゃうの」とあえいでいる。「あら?でもインドでも暑いでしょう?」と聞く私。「ええ、でもインドは湿気があるから、楽なの。汗をかけるでしょう?ここは乾燥した暑さで、汗もかきにくくてもっと熱く感じるんです。」と答えた彼女は、本当に暑そうであった。私はハワイの湿気でさえ、sweating like a dog (犬のように大汗をかく=汗びっしょりになる)のように汗をかくから、どっちかと言ったら乾燥した暑熱の方を好むが、ところ変わればなわけである。それにしてもよく犬は暑さや汗かきに使われる言葉である。
“Dog Days of Summer”という英語のフレイズがある。これはちょうど今頃から始まる真夏、あるいは盛夏の意味で使われ、古代ローマでは7月24日(あるいは23日)から8月24日(あるいは23日)までとされ、現代でも北半球ではその頃を指し、南半球では1月中旬から2月中旬を指す。先日老農夫の暦(The Old Farmer's Almnac)でDog Days of Summerについての記事を読み、ここにご紹介する。
犬の日々、とは?
犬の日々はあなたの犬が暑い夏の日に喘ぎ始めるとき、ということだけではありません。
これらの日々は、かつては、その年の日の出にある天体(ここでおおいぬ座のシリウス)が太陽を伴って東の地平線から昇るという偶然の現象にかこつけています。
古代の人々は伴星であるシリウスと太陽の「複合熱」が真夏のうだる暑さを引き起こしたと考えました。
シリウスの出と入りは実際の天候には影響しませんが、古代エジプト人にとって、シリウスはナイル川の洪水期の直前に現れました。 彼らはシリウスをナイル川洪水の「監視人」として使っていました。
それはまた、極端な暑さの時期と一致していたので、暑くてうだる天候との関連づけがされてきたのでした!
夏の犬の日はいつ?
The Old Farmer’s Almanac(老農夫の暦)によると、夏の日々は、伝統的に7月3日から8月11日までの40日間で、これは「犬の星」であるシリウスの出とたまたま一致しています。 これは夏至の直後で、よって最悪の夏の暑さもすぐに始まることを示しています。
太陽以外で、シリウスは最も明るい星です。 適正な条件がそろえば、日中、肉眼でも見ることができます。シリウス星は、おおいぬ座で最も明るい恒星で、 「大きな犬」を意味します。この明るさの大胆な星の愛称が犬のであることは当然なことでしょう。
古代社会では:
古代エジプトでは、ナイル河が毎年通常6月下旬に氾濫し始めました。 浸水と呼ばれるこ、とは?の出来事を人々は歓迎しました。なぜなら、洪水は、本来砂漠であった土地に作物を育てるために必要な豊かな土壌をもたらしたからです。【これは地理の時間に習う】
洪水がいつ始まるのか、エジプトの誰もが正確に知りませんでしたが、彼らは手がかりを与えた偶然の一致に気づきました:シリウスが太陽の前に上がり始めた日に水が上がり始めたからです。 彼らはシリウスをSOTHISと呼びました。 SOTHIS【古ラテン語でシリウス星を意味する】と浸水はエジプト人の生存にとって非常に重要になったので、東の地平線上にその星が最初に現れたのに続く新月から、彼らは新年を迎え始めました。
一方、エジプト人とは異なり、古代ギリシャ人とローマ人はシリウスの出現に満足していませんでした。 彼らにとって、シリウスは干ばつ、病気、そして暑気や湿気からの不快感で邪悪が彼らの国にもたらされた時を知らせました。(こんなことを書いていると、中高時代の地理の授業を思い出します!)
ある人々は、夏のうだるような暑さはシリウスと太陽からの複合熱によるものであるとさえ信じていました。犬の星、シリウスは、ギリシャ語で「焦げている」という意味である所以がわかります。
シリウスは、ローマの詩人ヴァジルによって、「脆い人びとへ干ばつと疫病を連れてくる者は不吉な光をもって空をくすませてあらわれる」と述べられています。
これは迷信でしょうか? 2009年のフィンランドのある研究では、この犬の日々の頃、感染率はより高いという伝統的な言われを調査しました。その研究 著者らは、次のように述べています。「この研究は、感染症の発生率が犬の頃により高いという神話に挑戦するために行われました。 驚いたことに、神話は真実であることがわかりました。」
今日の犬の星の意味
地球の地軸の非常な不安定さのために、犬の星は今日古代よりも遅く現れるようです。 その出はナイル河の洪水の始まりとは最早一致しません(河は現在アスワンダムによって制御されているので、とにかく起こりません)、しかしシリウスはまだ暑い夏の日々の頃にその姿を現しています。
DOG DAYS OF SUMMERの民話
昔の人たちは、次の言われにあるように、犬の日々の降雨は悪いことの前兆だと信じていました。
犬の日々は明るく
幸せな年を示すが
しかし、その頃雨が降れば
私たちの希望は無駄になる
犬の日は今日明日です。 だから太陽が輝いている間に急いで乾かし干し草をつくらなければなりません。年老いたシリウスが天候を指揮すると、彼はそのような不安定で狂った犬で、誰も彼を頼りにできないのだから。
–1817年のThe Old Farmer’s Almanacからの記事より
constellationofthemonth.com
おおいぬ座とこいぬ座。。。可愛い!