夜が更けてから受け取る電話は不安にさせるが、テキストにも同じ効果があると今晩わかった。ごく親しい人から、ご子息夫人がまだ40歳にもならないのに、悪性リンパ腫に罹患、化学療法を始めたが、それによってますます症状が悪化している、と。
息子たちの友人が30歳代で、同じ病気を罹患した。彼は即時に化学療法と放射線治療を受けた。美しかった波打つ頭髪を失い、同時に体力も衰え、失意のどん底にあり、彼も見守る者も祈りがすべてだった。しかし、その青年は、見事にその戦いに打ち勝ったように寛解して数年になる。そして苦しかった治療を乗り越えたご褒美のように、あの美しい頭髪も蘇ってきた。
"It is better in prayer to have a heart without words than words without heart." (祈りにおいては、心のない言葉よりも、言葉のない心を持つ方が良い。)と言われるように、発病を知った時から、皆願わくば、その友人の快復と健康を、あるいは痛みが少なく、心に安寧があることを、頻繁に心から祈ってきた。忘れてならないのは、祈りの答えは人が望む答えではなく、神の方法による答えであると知っていることである。
悪性リンパ腫を罹患したその女性についても、私たちは早速祈りに彼女の名前を入れた。切実にひたむきな祈りの後、ゆっくりと目を開くと、いつか耳にしたある高名なバスケットボール・コーチの1993年のESPY(Excellence in Sports Performance Yearly Award=スポーツ成績優秀者年間賞)受賞時の伝説化した名スピーチを思い出した。
ジム・ヴァルバーノは、ノースカロライナ州立大学男子バスケットボールチームが1983年シーズン後にNCAAナショナルタイトルを獲得した時のヘッドコーチだった。 その彼がどのように発生したか不明の線癌で末期を迎えていることがわかってから、行われた授賞式は、1993年3月4日で、その日のESPY受賞者、彼のスピーチは伝説となった。そして ESPN (Entertainment and Sports Programming Network=アメリカの国際的なスポーツ・ケーブル・テレビ局)は「V 財団」(ヴァルヴァーノ姓の頭文字V)を設立し、それ以来癌研究に数億ドルを生み出してきた。授賞式から2ヶ月も経ずに、1993年4月28日、ジム・ヴァルヴァーノは47歳で、ノースキャロライナ州ダーラム市のデューク大学病院で亡くなった。
夫と私はその授賞式スピーチをESPNで観ていた。スポーツにはちんぷんかんぷんの私は、取り立てて画面を観るつもりはなかったが、まだ幼かった子供たちを寝かしつけて、いつものように夫の隣に座って子供たちの繕い物をしていた。耳に入るその圧倒される上等なスピーチについ目を画面に向けた。彼の前向きな負けじ魂に、私たちはすぐ好感と尊敬の念を持ったので、それからたった55日後の訃報には涙を禁じ得なかった。
以下はそのスピーチの要約した一部である。
ジム・ヴァルヴァーノ著 ESPY受賞スピーチ
〜(略)皆さんも、自分の人生、貴重な時間を楽しんでください。 笑って、考えて、感情を動かしながら毎日を過ごすことです。ラルフ・ウォルド・エマーソンが言ったように、毎日熱意を持って「熱意がなければ偉大なことは何も成し遂げられない」ということは、どんな問題があっても夢を持ち続けることです。 夢の実現、現実化に向けて努力できる能力を培うことです。
今、私は自分がどこにいて、自分が何をしたいのかを知っています。 私ができるようになりたいのは、自分に残された時間を使って、他の人たちに希望を与えること、です。 アーサー・アッシュ財団は素晴らしいものであり、エイズのために注ぎ込まれた資金の量は十分ではありませんが、注目に値します。 しかし、私に言わせれば、それは癌研究に費やされる金額の10倍です。
〜(略)皆さんも、自分の人生、貴重な時間を楽しんでください。 笑って、考えて、感情を動かしながら毎日を過ごすことです。ラルフ・ウォルド・エマーソンが言ったように、毎日熱意を持って「熱意がなければ偉大なことは何も成し遂げられない」ということは、どんな問題があっても夢を持ち続けることです。 夢の実現、現実化に向けて努力できる能力を培うことです。
今、私は自分がどこにいて、自分が何をしたいのかを知っています。 私ができるようになりたいのは、自分に残された時間を使って、他の人たちに希望を与えること、です。 アーサー・アッシュ財団は素晴らしいものであり、エイズのために注ぎ込まれた資金の量は十分ではありませんが、注目に値します。 しかし、私に言わせれば、それは癌研究に費やされる金額の10倍です。
先に今年は50万人が癌で亡くなるだろうと私は述べました。 4人に1人がこの病気に悩まされることになるともお伝えしますが、どういうわけか私たちはこの病気を少し後ろへと押し込んでいるようです。 私は、それを目前のテーブルの上に戻したいのです。 皆様のお力が必要です。 あなたの助けが必要です。 研究にはお金が必要です。
私の命は救われないかもしれません。 しかし、それは私の子供たちの命を救うかもしれません。 それはあなたの愛する人を救うかもしれません。 そして、ESPN はこの取り組みで私をサポートしてくださり、今夜これを発表することを許可してくださいました。
ESPN のサポートを得るとは、どう言う意味でしょうか? ESPNの財力、ダラーが私を助けてくれて、私たちはジミー(ジム) V (Valvano)癌研究財団を立ち上げているのです。 そしてそのモットーは「諦めない、絶対に諦めない」です。 それが私が残された全ての時間にやろうとしていることです。
私はこの日とこの瞬間を神に感謝します。 私を見かけたら、微笑んで抱きしめてください。 私にはとても重要なことです。 しかし、エイズであれ、癌研究財団であれ、他の誰かが生き残り、繁栄し、実際にこの恐ろしい病気を治すことができるように、できることならサポートなさってみてください。
これを実現してくださったESPNには、いくら感謝してもしきれません。 私は癌の研究に全力で取り組むつもりです、そしておそらく、いくつかの治療法といくつかの画期的な進歩が得られることを願っています。 来年、アーサー・アッシュ賞を受賞するために再びここに戻ってくるために、知恵を絞って戦ってみようと思います。 来年もこうしたいです!
...そして最後にもう一つ言います、前にも言いましたが、もう一度言いたいと思います。 癌は私の身体能力をすべて奪ってしまう可能性があります。 でも、それは私の意思に触れることはできません、私の心に触れることはできません、そして私の魂に触れることもできません。 そして、これら 3 つは永遠に続くのです。
...そして最後にもう一つ言います、前にも言いましたが、もう一度言いたいと思います。 癌は私の身体能力をすべて奪ってしまう可能性があります。 でも、それは私の意思に触れることはできません、私の心に触れることはできません、そして私の魂に触れることもできません。 そして、これら 3 つは永遠に続くのです。
神に感謝致します、そして皆様に神のご加護がありますように。
”Cancer can take away all my physical abilities. It cannot touch my mind, it cannot touch my heart and it cannot touch my soul. And those three things are going to carry on forever." ーJimmy V
「癌は私の身体能力をすべて奪ってしまう可能性があります。 でも、それは私の意思に触れることはできません、私の心に触れることはできません、そして私の魂に触れることもできません。 そして、これら 3 つは永遠に続くのです。」
ージミーV
その後サツマイモの成長はいかがですか?