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私は夫と子供たちと一緒にバーンズ・アンド・ノーブルズ*にいました。 長男は13歳で、何冊かの本を読もうと、雑誌のセクションに座ることにしました。 私はその場所に何人かのホームレスの人々がいたのに気づいていましたが、彼らはかなり無害に見え、誰にも迷惑をかけているようには見えませんでした。
何冊かの本を買うために支払いをしていた時、そうしたホームレスの一人が、私たちのところにやってくるのを見て、私は思いました;「きっといくらか恵んでくれ、というんだろうなあ。」
代わりに彼は私の息子のアイ・フォーンを差し出し、私たちの誰かがそれを紛失したのかどうか尋ねました。 私はかろうじて彼に感謝し、そして彼は座っていた場所に戻って歩いていきました。
軽いショックを乗り越えたとき、私は息子を連れて、店内付属のスターバックス・カフェでも使える25ドルのバーンズ・アンド・ノーブルズの商品券を購入しました。息子がそのホームレスの男の人へ歩いて行き、自己紹介をし、彼に商品券を渡し、どれだけ感謝しているか言いました。私はそんな息子を誇らし気に思いました。 商品券を渡された彼はとてもうやうやしく感謝していました。 私は50ドルをあげなかったことに自分自身を未だ腹をたてています。
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* Barnes and Nobles バーンズ・アンド・ノーブルズはアメリカ合衆国最大手の書店チェーンであり、また最大の専門小売店である。全米50州とワシントンD.C.に800近い店舗を運営している。大規模で高級感のある店舗を構えることで有名で、多くの店舗がスターバックスによる喫茶コーナーを併設している。特に雨の土曜日などには、私はこの書店の片隅で、歴史本を漁っていることが多い。ソファ、ソフトな椅子、などを設え、雑誌コーナーには壁沿いにベンチもあり、立ち読みならぬ座ってじっくり「立ち読み」を楽しめもする。
あの頃1977年ごろは、私も雪国の大学で二年目を迎え無我夢中で勉強していましたね。朝7時のクラスは、まだ夜で、洗ったばかりの長かった髪が完全に乾いていないうちに家を出て、キャンパスに向かったのですから、氷点下の気温で、クラスに着くと、凍り付いていたりしました。その髪を俳句に詠んだクラスメートがいました。若い、というだけで、なんでもできるような「気」になっていたことです。