ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ジャスミンと言う犬

2019-03-06 | わたしの好きなもの

 

 



2003年に、イギリスのウォリックシャーの警察はある庭の小屋を開き、弱々しく吠え、恐怖と寒さに身をすくめている犬を見つけた。その犬は小屋に閉じ込められ、放棄されていた。ひどく汚れ、栄養失調であり、明らかに虐待されていた。


親切心から、警察はグレイハウンドの雌と見られる犬を、助けを必要とする動物を引き受けることで知られる近くのナニートンとウォリックシャー野生生物保護施設に連れて行った。


施設のジェフと他のスタッフは2つの目的を持って仕事にきている:犬(動物)を完全な健康状態に回復させること、犬(動物)の信頼を勝ち取ること。数週間かかったが、最終的にはこの犬に関しては、両方の目標が達成された。


彼らはこの雌犬をジャスミンと名付け、この犬の養子縁組を見つけることを考え始めた。


犬は他の考えを持っていた。誰もその始まりを覚えていないが、ジャスミンはすべての動物たちが施設に到着するのを歓迎し始めた。それが子犬、キツネの子、ウサギ、またはサイであっても、ジャスミンは箱や檻の中を覗き込んで、可能であれば、歓迎のひと舐めをするのだった。


ジェフは初期に起こった一つの出来事に関連して言った。「我々は近くの鉄道線路に放棄された子犬を2匹を保護したんです。一つはレイクランドテリア系の雑種、もう一つはジャックラッセルとドーベルマンの雑種でした。二匹は施設にきた頃は、小さかったんです。ジャスミンは仔犬たちに近づいて、一匹の首を口の中に入れて長椅子の上まで運び、それからもう一匹をそこへ連れて行くと、仔犬達を抱きしめながら一緒に座ったのです。」


「しかし、彼女は私たちすべての動物、うさぎに対しても同じなんです。彼女は保護されたどんな動物からも、すべてのストレスを取り除き、新しい環境に落ち着くのを助けているのです。」


「彼女はキツネとアナグマの子にも同じことをしました。彼女はウサギとモルモットを舐めてやり、そして鳥が彼女の鼻の上に止まることさえ可能にしたんですよ。」


「臆病な、虐待され捨てられた野良犬のジャスミンは、この施設で保護された動物達の代理母となり、それは彼女が持って生まれた役割なのかもしれません。彼女が世話をしてきた孤児や捨てられ、ここで保護された若い動物達のリストには、5匹のキツネの子、4匹のアナグマの子、15匹の雛、8匹のモルモット、2匹の野良犬、15匹のウサギです。さらに1頭のノロジカの子鹿もいます。 生後11週目のブランブルと名付けられた子鹿は、発見現場で半分意識がなかったのです。施設に到着すると、ジャスミンは彼女を暖かく保つために彼女に寄り添い、そして完全な里親の役割に入りました。グレイハウンドのジャスミンは、この小さなノロジカの子鹿に愛情をシャワーのように浴びせ、彼女の毛皮のつやがなくならないように確認します。」


「この二つは離し難いですよ」とジェフは言う。 「ブランブルは彼女の足の間を歩き、彼らはお互いにキスを続けます。彼らは施設の周りを一緒に歩きます。彼らを見るのは本当のご褒美のようとも言えます。」


ジャスミンは、ブランブルが森の生活に戻るのに充分な年齢になるまで、子鹿の世話をし続ける。子鹿が成長して離れる時、ジャスミンは孤独ではない。ジャスミンは次の孤児や虐待の犠牲者に愛と愛情を浴びせるのに忙しくなる。








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2 コメント

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動物って、、 (ハブグレジュンタのマミー)
2019-03-06 02:30:57
いつも心温まるストーリーをありがとうございます。動物って本当に心が広いですよね。私のところのキキとジュンちゃんは別ですが(狭い!!)。自分たちがいかなる虐待行為を受けても、次には忘れて(時間がかかる動物もいますが)すべてを受け入れることができる。許容能力がすばらしいです。しかし、動物を虐待する人たちは人間に対しても平気で虐待できる人たちです。
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コメントをありがとうございました。 (ままちゃん)
2019-03-06 02:55:10
ハブグレジュンタのマミー様、

動物は不思議な力を持っていますね。特に犬は、どうしてこんなに愛してくれるのかと思うほど全身全霊で飼い主を慕い、尽くそうとします。三男のハスキー狼犬は、息子が学校から戻るまで命を引き延ばしていたような気がします。長い時間図書館で勉強し終えて帰宅した息子を迎えにでても、いつものようにまとわりつかず、不審に思った息子が呼吸が荒いのに気づき、咄嗟にひざまずいて上半身を抱き抱えると、しっかり息子の目を見つめて、その犬は息を引き取りました。その犬を抱きしめて、息子はしばらく泣いたそうです。やっと里帰りしている妻と子供たちの許へ電話をかけて、その旅立ちを告げました。夫と私もこの犬は、三年以上世話したことがあり、心は穴があいたような気持ちでした。この犬は私たち家族の心を拡げてくれたような気持ちです。
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