◆大自然と信仰の歴史に触れる◆
こんにちは!甲府市学生レポーター、山梨県立大学4年の岩田輝と東條友貴です。
朝晩の空気がひんやりと澄みわたる頃となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は山々の緑が少しずつ色を変え始め秋の訪れを感じる昇仙峡を紹介します😊
私たちは10月31日に、今年の9月に山梨県立大学にやってきたばかりの中国人留学生2人と昇仙峡に行ってきました!
甲府駅北口から車で約30分~40分程度の場所にある昇仙峡は、山梨県が誇る美しい渓谷で、特に秋の紅葉シーズンに見ることができる景色は圧巻です。これから本格的に始まる紅葉シーズンは、鮮やかな赤や黄色に染まった木々が渓流に沿って色づき、まるで絵画のような景色が広がります。
険しい岩肌と澄んだ清流に、鮮やかな紅葉が映える様子はまさに絶景です。特に、仙娥滝(せんがたき)や弥三郎岳(やさぶろうだけ)周辺は、紅葉スポットとしても人気があります!☺
【仙娥滝と紅葉】
まず、最初に私たちが訪れたのは仙娥滝です。(「滝上駐車場」に車を止め、そこから歩いて約10分で仙娥滝にたどり着きました。)静かな山々に囲まれた自然豊かな滝で、落差約30メートルの滝は、岩肌を流れ落ちる水が繊細で美しく見えます。私たちが訪れた際は虹が架かっており、滝の水と鮮やかな美しいコントラストを生み出していました。
10月31日の時点ではまだ紅葉は始まっていませんでしたが、木々をよーく見てみるとほんのり色づき始めていることが分かります!
【覚円峰】
次に、仙娥滝から遊歩道を15分ほど下り、昇仙峡を象徴する奇岩である「覚円峰(かくえんぽう)」が望めるスポットに行きました。覚円峰という名前の由来は、平安時代後期までさかのぼるそうで、覚円と呼ばれた僧侶が、この花崗岩でできた白い岩の頂上で修行したことから名づけられたと言われています。秋が深まるこの季節、覚円峰の迫力と燃えるような紅葉のコラボレーションは必見です!
【ロープウェイから弥三郎岳山頂】
覚円峰を折り返し地点に、滝上駐車場まで戻ってきました。今度は、ロープウェイに乗り、昇仙峡で一番の絶景を見るために「弥三郎岳山頂」を目指します。ロープウェイ乗り場で往復1500円のチケットを購入。
20分に1本の間隔で運行しているロープウェイ。約5分でパノラマ台駅に到着です。駅を出ると展望台になっており、そこからの景色も最高なのですが、私たちはさらに15分ほど歩き山頂を目指しました。そして山頂からの景色がこちら!
弥三郎岳山頂は大きな一枚岩になっており、座りながら360度の大パノラマを楽しむことができます!(高所恐怖症の方は要注意!)
この日は好天にも恵まれ、富士山や南アルプスなど、息をのむ大絶景を楽しめました。「ここでおにぎりを食べたらおいしいだろうなあ。」と想像してしまいます(笑)
ただ、山頂にたどり着くまでの道は想像よりも険しく、不安定な足場を何か所も乗り越える必要がありました。汚れても良い服装、歩きやすく滑りにくい靴、そしてなによりも覚悟は必須。そのうえでみなさんもチャレンジしてみてください!
【金櫻神社】
弥三郎岳を無事に下山し、ロープウェイで滝上駐車場まで戻ってきました。ここからはさらに車で5分ほど北に登り、金櫻神社を参拝します。
昇仙峡はその昔、現在の長野県との県境に位置する霊山・金峰山という山に修行僧が向かう際の通り道でもありました。金櫻神社はその金峰山を御神体とし、本宮は金峰山山頂にあります。古くから甲府市の水道水として使われている荒川は金峰山を水源とし、昇仙峡を通って甲府盆地に流れ込んでいます。昔の人は、山や木、岩などの自然に神様が宿ると考え、大切にすることで自然と共生してきました。私たちはこのことを大学のゼミで、実際に昇仙峡を歩く中で学んできました。古くからの信仰や由縁を知ると、また一味違った昇仙峡の楽しみ方が出来そうです。
留学生2人にとっては、神社に参拝するのは今回が初めての事だったそうで、「神社へのお参りの仕方を体験出来てとても興味深かった」と嬉しい感想を頂きました。
この日、4人で昇仙峡の大自然を歩く中で、中国と日本の文化の違いや大学での生活など様々なことを話しました。私たち2人も海外に1年間、留学した経験があります。そこでは異国の地で周りの人に大いに助けられながら充実した生活を送りました。今回の昇仙峡の訪問は、大自然と歴史を楽しむだけのものではありませんでした。私たちの留学生活を思い出させ、彼らの留学生活が刺激に満ち溢れ、充実したものになって欲しいと強く感じさせてくれるものになりました。
【おわりに】
昇仙峡にはいくつかの無料・有料駐車場があり、観光スポット近くに停められる駐車場もあります。しかし、紅葉シーズンは駐車場が混み合うことがあるため、少し早めに到着するか公共交通機関の利用も検討してみてください!
昇仙峡への道のりは、渓谷沿いの美しい風景が広がるので、到着前からワクワクすること間違いありません。自然の美しさを楽しみながら、ぜひ訪れてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!