「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

こういうことを考えながら本を読むからダメ人間

2008-04-12 21:08:35 | ルージ君
 そうですね、もう15年位前に買った文庫本の中に、こういうシーンがあったんです。
 
 昭和50年代、実在のプロ野球チームでの話。
 首位争いをしそうな勢いだったチームは6月半ばに5連敗。
 翌日の首位チームとの試合には、負けるわけにはいかない。
 その前夜、監督は首脳陣を宿舎の自室に集めます。

 ヘッドコーチ以下は、

「監督、何を考えているんですか?ここはエースの先発しかない」
「連敗を食い止めるには、エース投入しかないじゃないですか?」
「エースで連敗を止めて、地元に帰る。これ以外に何があるんですか?」

 と、進言するのですが……。

「実は俺もその誘惑を抑えかねている。しかしここでエース投入して負けてしまったら、チームは沈没してしまうんだ。監督としては沈没、全滅は避けねばならない」

「それなら、どうするんです?!」

「4日前、2軍から上げたNで行く」

 当然、もめますわな。

「俺だって、エースで勝って、気持ちよく地元に帰りたい。だが、指揮官というのは、いい気分になるかではなく、全滅するか、しないかを考えるんだ。エースは地元に戻っての1戦目にぶつけよう。とにかく、エース投入で全滅か、否かは賭けられないんだ」

 ……いやあ、なんか言動がルージ君っぽいな、と。

 ちなみに、このチーム、この年、優勝してます。

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