そうですね、もう15年位前に買った文庫本の中に、こういうシーンがあったんです。
昭和50年代、実在のプロ野球チームでの話。
首位争いをしそうな勢いだったチームは6月半ばに5連敗。
翌日の首位チームとの試合には、負けるわけにはいかない。
その前夜、監督は首脳陣を宿舎の自室に集めます。
ヘッドコーチ以下は、
「監督、何を考えているんですか?ここはエースの先発しかない」
「連敗を食い止めるには、エース投入しかないじゃないですか?」
「エースで連敗を止めて、地元に帰る。これ以外に何があるんですか?」
と、進言するのですが……。
「実は俺もその誘惑を抑えかねている。しかしここでエース投入して負けてしまったら、チームは沈没してしまうんだ。監督としては沈没、全滅は避けねばならない」
「それなら、どうするんです?!」
「4日前、2軍から上げたNで行く」
当然、もめますわな。
「俺だって、エースで勝って、気持ちよく地元に帰りたい。だが、指揮官というのは、いい気分になるかではなく、全滅するか、しないかを考えるんだ。エースは地元に戻っての1戦目にぶつけよう。とにかく、エース投入で全滅か、否かは賭けられないんだ」
……いやあ、なんか言動がルージ君っぽいな、と。
ちなみに、このチーム、この年、優勝してます。
昭和50年代、実在のプロ野球チームでの話。
首位争いをしそうな勢いだったチームは6月半ばに5連敗。
翌日の首位チームとの試合には、負けるわけにはいかない。
その前夜、監督は首脳陣を宿舎の自室に集めます。
ヘッドコーチ以下は、
「監督、何を考えているんですか?ここはエースの先発しかない」
「連敗を食い止めるには、エース投入しかないじゃないですか?」
「エースで連敗を止めて、地元に帰る。これ以外に何があるんですか?」
と、進言するのですが……。
「実は俺もその誘惑を抑えかねている。しかしここでエース投入して負けてしまったら、チームは沈没してしまうんだ。監督としては沈没、全滅は避けねばならない」
「それなら、どうするんです?!」
「4日前、2軍から上げたNで行く」
当然、もめますわな。
「俺だって、エースで勝って、気持ちよく地元に帰りたい。だが、指揮官というのは、いい気分になるかではなく、全滅するか、しないかを考えるんだ。エースは地元に戻っての1戦目にぶつけよう。とにかく、エース投入で全滅か、否かは賭けられないんだ」
……いやあ、なんか言動がルージ君っぽいな、と。
ちなみに、このチーム、この年、優勝してます。
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