『らくごDE枝雀』(by桂枝雀)、読了。
落語について調べてる中、書店で見かけて手に入れた。ちくま文庫。
『鷺とり』『宿替え』『八五郎坊主』『寝床』『雨乞い源兵衛(新作落語)』
以上、5話の幕間として、桂氏と、落語作家の小佐田定雄氏との対談。
対談中の註釈だけまとめて更にもう1対談プラスされてる事には恐れ入った。
その対談で述べられている落語論がまた実に興味深い。
落語は「緊張と緩和」で作られているという論や、演じる側が情を出し過ぎるべきではないという論は、他の物語の分野にも通用する。
中でもサゲの四分類論は、読む価値あり。
あらゆる物語の構造を仕分け出来る優れものだ。
確かに同じミステリでも、終始一貫シリアスに収斂するのもあるし、ほのぼの落ちついてるのもあるし、奇妙な味を残して終わるのもあるし、カタストロフィで収拾不能になるのもあるし、色々あるもんな……。
勉強になりました。
あと個人的には、関西弁のテキストとしても有用かも。
一時期は徹底的に調べていた自分としては、読んでて懐かしい気持ちにもなりました。
それでは。また次回。