悪戯好きのエルヴィンによって大木の枝に乗せられてしまったという、
おじいさんを見つけた。(スゴイ事情だ)
助けてあげたら、お礼として、旅のヒントになるらしい詩を教えてくれた。
『見られずして見届けよ。
黒き眼の者、地を這う。
番人なりし身も今は、
自由の鍵を預かる身。』
それから、魔法書の破れた一部分も渡してくれた。
見てみると、害虫駆除の術が途中まで書いてあるのが読み取れた。
「む……何だろうな、この数字は」
「紙の隅っこに書いてあるって事は……ページ番号だね、きっと」
後で役立ちそうだから、雑記帳に書き留めておく。102……っと。
エッジみたいに、一目見ただけで覚えられるほど、
ぼくは記憶力に自信ないから。
その大木の近くでは、ぶんぶんと蜂が巣を作っているのを見つけた。
エッジは素早く木の上にのぼり、その蜂の巣を、剣で地面に落とした。
「無茶するなあ……。いきなり何やってるんだ?」
「蜂の巣は貴重だ。蝋と蜜が取れる」
「そうか。蜂蜜はれっきとした食料になるものね」
「……本当は蝋の方が大事だと思うのだがな。シロウト魔法使いくん」
「え、そうなの?」
「先が思いやられるな、これは……」
おじいさんを見つけた。(スゴイ事情だ)
助けてあげたら、お礼として、旅のヒントになるらしい詩を教えてくれた。
『見られずして見届けよ。
黒き眼の者、地を這う。
番人なりし身も今は、
自由の鍵を預かる身。』
それから、魔法書の破れた一部分も渡してくれた。
見てみると、害虫駆除の術が途中まで書いてあるのが読み取れた。
「む……何だろうな、この数字は」
「紙の隅っこに書いてあるって事は……ページ番号だね、きっと」
後で役立ちそうだから、雑記帳に書き留めておく。102……っと。
エッジみたいに、一目見ただけで覚えられるほど、
ぼくは記憶力に自信ないから。
その大木の近くでは、ぶんぶんと蜂が巣を作っているのを見つけた。
エッジは素早く木の上にのぼり、その蜂の巣を、剣で地面に落とした。
「無茶するなあ……。いきなり何やってるんだ?」
「蜂の巣は貴重だ。蝋と蜜が取れる」
「そうか。蜂蜜はれっきとした食料になるものね」
「……本当は蝋の方が大事だと思うのだがな。シロウト魔法使いくん」
「え、そうなの?」
「先が思いやられるな、これは……」