好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件10『大都会暗号マップ事件』(第4巻)考察。

2009-12-13 | 『名探偵コナン』原作考察
「暗号」をテーマに活躍する小学生トリオ&コナンの話。

彼らは今回から、「少年探偵団」らしい形を取り始める。
偶然手に入れた1枚の紙切れをもとに、町を狭しと駆け回る。
シンプルな暗号解読が、最終的にはイタリア強盗団との対決に
なだれ込んでしまうというのは、豪快かつ痛快な展開だ。

因みにこの事件では、小さな名場面が数多い。

新一&蘭による、東都タワーでのデート。
歩美を守ろうと(暴走して)蹴りを繰り出す蘭。
洋品店での試着室まで入りこむ、子供ならではの捜査ぶり。
キャップをかぶり直す、コナンの本気モード発動。
コナンに銃を突きつける敵と、その敵に平然と応じるコナン。
歩美がコナンの頬にキスするラストシーン。

その中でも、暗号を調べるために書店で辞書をめくるコナンの姿を、
個人的には強く推したい。

このように、自分の知らない事・出来ない事を努力で埋める様は、
読者として感情移入しやすく、好感も持てる。
何もかも完全無欠の主人公ほど、つまらない物はないのだから。

それでは。また次回。

この記事についてブログを書く
« 「蒼紅の冒険者」第4話「覚え... | トップ | 蒼き弁護士の成長譚。 »

『名探偵コナン』原作考察」カテゴリの最新記事