『筒井康隆全集17 七瀬ふたたび メタモルフェス群島』(by筒井康隆)、読了。
『七瀬ふたたび』と、14の短編、そしてエッセイも収録されている。
有名どころは、あらかた押さえたつもりだが、まだまだ未読の残る筒井作品群。
今回の目的は『走る取的』。
知って私が調べた限りでは、この全集でしか読めないようで。
因みに「取的」というのは最下層に当たる力士を指す、半ば死語の表現との事。
つまりはお相撲さんがひらすら走って追いすがって襲ってくるというシュールな絵面が最後(最期)まで続く、いわゆる不条理&理不尽な話だった。
再読した作品たちの中では、『平行世界』が好き。
こういう「別の自分」がテーマの話は、何度読んでも興味深い。
それでは。また次回。