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歌川国芳展:後期&アントニオ・ロペス展

2013-07-05 | アート
7月最初のお休み、ってことで
展示替えになった歌川国芳展(長崎歴史文化博物館)と
アントニオ・ロペス展(長崎県美術館)をはしごしてきました。

まず国芳展後期。
前期とはかなりの量が展示入れ替えになっているわけで
前期では見れなかった作品(福岡会場でも見れなかった作品も)を
楽しんでみていたわけですが
収蔵品調査をしていた所、国内未発見の国芳作品「当盛花鳥合 梅に鴬」が
発見されたということで会場が混んでいた・・・かというとそんなこともなく
平日昼ってことでゆったり見られました。

しかし、浮世絵って「当時の流行ネタを盛り込みまくった消費芸術」だから
そのへんのフォロー・・・たとえば何かのパロディだとその元ネタとか
「どうしてこういうアレンジ(擬人化ならぬ擬猫化とか)をしなくてはならなかったのか」の
時代背景の説明とかをしておかないと、なんというか伝わりづらいかな、と
思ってしまうのですよ。
で、この展覧会にはその部分があったりなかったりで
もうちょいしっかりしてほしいかなーと思ったりもいたしました。

次の催し物は(なぜかこの会場で)恐竜展だとか。
科学館は別イベントやってるのねw

そして現代スペインを代表する画家のひとり、アントニオ・ロペス展へ。
映画好きな人にとっては「マルメロの陽光」の画家の人、といえばわかるかと思います。
目に映るものを忠実に。驚くほどの時間をかけて描き、
書きかけの状態で手を止められた作品も多い作家であり、
その恐ろしいほどのリアリズムを追求する描写力は、
少し離れて見ると「これ写真でしょ?」と思えるほどの風景画や
「本当にこれ鉛筆での素描なの?」と言いたい人物画などで
たっぷりと堪能することができ、
立体、半立体のジャンルでもそのリアリティを表現しております。

早熟な画学生時代から現在に至る作品の変遷・・・
地元への愛情から大都市と光、そして家族から人間へと移り変わる視点を
じっくりと楽しめる展覧会ですし
なかなか日本で紹介されることも少ない作家さんですので
この機会にぜひ見に行っていただければ、と思います。

こちらは次は岩合さんの動物写真展覧会だとか。
猫写真コーナーも特設で用意するとのことなのでこちらも見に行かなくては。
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