声優、歌手、茶芸師、ガンプラ女子。
変身写真館も経営すれば、フィギュア原型も作り
きのこを偏愛し、ボーカロイドの中の人にもなっちゃう筋金入りのマカー。
しかしてその実態は、ハヤカワ青背をこよなく愛するSF者であり
作家の父と詩人の祖父を持つ年間300冊オーバーの読書家。
そんな声優・池澤春菜さんの「本の雑誌」への連載を中心とした
初の著書がこの1冊であります。
僕が彼女を知ったのは、Twitterで妙なスパロボの診断作ってる人がいる→
あ、声優さんなんだ→この人の文章面白いな→お、SFマガジンの連載面白いな
という経緯でございまして、「BSブックレビュー」でアウェイ感漂う中SF紹介したり
「熱中スタジアム」アメコミ回で司会をやったりしている姿や
クオリティ高いガンプラ作例を見るにつけて「面白い人だなあ」と思い
ついには本を買ってしまうに至るという感じでございます。
(「レッツ&ゴー」の豪とか「ガイキング」のプロイストとかは後で知って
「えっ、そうだったの!」と驚いたというパターンでした・・・あとボイスラッガーとか)
「本の雑誌」連載をまとめたもの、ということで
毎月毎月おすすめの本を紹介しているわけなのですが、そのラインナップは
ダン・シモンズ「ハイペリオン」、P・G・ウッドハウス「比類なきジーヴス」
(ジーヴスシリーズは3回紹介!)、ジョージ・R・R・マーティン「タフの箱舟」、
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「ファンタジーランド観光ガイド」「チャーメインと魔法の家」
ウイリアム・シャトナー(カーク船長!)「電脳麻薬ハンター」、
セス・グレアム・スミス「高慢と偏見とゾンビ」、K・W・ジーター「ドクター・アダー」、
小野不由美「ゴーストハント5」、笹本祐一「妖精作戦」・・・と
SF、ファンタジーを中心としたかなりツボにはまるラインナップ。
もちろん、父、池澤夏樹の仕事・・・
翻訳を担当したジェイムズ・ヘリオット「Dr.ヘリオットのおかしな体験」に
震災体験から生まれた小説である「双頭の船」も紹介されていたり
祖父・福永武彦の「福永武彦戦後日記」も紹介されています。
読みやすいながらも本当に好きなんだな、という気持ちが伝わる
すっきりとクレバーな、それでいて熱意を感じる文章で
ついつい毎月の書籍購入費が増えてしまいそうな1冊です。
あと、面白いのは18年前の「週刊プレイボーイ」連載の「Coffee,Tea or Book?」が
収録されているのですが、その文末につけられた18年後の自分によるつっこみ。
内容のテンションとの落差がまた面白かったりもいたします。
巻末収録の父・祖父、そして己が「書く」ことについてのエッセイと
親子対談も読みごたえがあり、
SFマガジンやMac Fanとかの連載も1冊にまとまらないかなぁ、と
エッセイスト・池澤春菜の今後が楽しみになる1冊でございました。
・・・同い年なんだよなぁ・・・もっと人生がんばっとけばこんな人と接点できたのかなぁw
変身写真館も経営すれば、フィギュア原型も作り
きのこを偏愛し、ボーカロイドの中の人にもなっちゃう筋金入りのマカー。
しかしてその実態は、ハヤカワ青背をこよなく愛するSF者であり
作家の父と詩人の祖父を持つ年間300冊オーバーの読書家。
そんな声優・池澤春菜さんの「本の雑誌」への連載を中心とした
初の著書がこの1冊であります。
僕が彼女を知ったのは、Twitterで妙なスパロボの診断作ってる人がいる→
あ、声優さんなんだ→この人の文章面白いな→お、SFマガジンの連載面白いな
という経緯でございまして、「BSブックレビュー」でアウェイ感漂う中SF紹介したり
「熱中スタジアム」アメコミ回で司会をやったりしている姿や
クオリティ高いガンプラ作例を見るにつけて「面白い人だなあ」と思い
ついには本を買ってしまうに至るという感じでございます。
(「レッツ&ゴー」の豪とか「ガイキング」のプロイストとかは後で知って
「えっ、そうだったの!」と驚いたというパターンでした・・・あとボイスラッガーとか)
「本の雑誌」連載をまとめたもの、ということで
毎月毎月おすすめの本を紹介しているわけなのですが、そのラインナップは
ダン・シモンズ「ハイペリオン」、P・G・ウッドハウス「比類なきジーヴス」
(ジーヴスシリーズは3回紹介!)、ジョージ・R・R・マーティン「タフの箱舟」、
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「ファンタジーランド観光ガイド」「チャーメインと魔法の家」
ウイリアム・シャトナー(カーク船長!)「電脳麻薬ハンター」、
セス・グレアム・スミス「高慢と偏見とゾンビ」、K・W・ジーター「ドクター・アダー」、
小野不由美「ゴーストハント5」、笹本祐一「妖精作戦」・・・と
SF、ファンタジーを中心としたかなりツボにはまるラインナップ。
もちろん、父、池澤夏樹の仕事・・・
翻訳を担当したジェイムズ・ヘリオット「Dr.ヘリオットのおかしな体験」に
震災体験から生まれた小説である「双頭の船」も紹介されていたり
祖父・福永武彦の「福永武彦戦後日記」も紹介されています。
読みやすいながらも本当に好きなんだな、という気持ちが伝わる
すっきりとクレバーな、それでいて熱意を感じる文章で
ついつい毎月の書籍購入費が増えてしまいそうな1冊です。
あと、面白いのは18年前の「週刊プレイボーイ」連載の「Coffee,Tea or Book?」が
収録されているのですが、その文末につけられた18年後の自分によるつっこみ。
内容のテンションとの落差がまた面白かったりもいたします。
巻末収録の父・祖父、そして己が「書く」ことについてのエッセイと
親子対談も読みごたえがあり、
SFマガジンやMac Fanとかの連載も1冊にまとまらないかなぁ、と
エッセイスト・池澤春菜の今後が楽しみになる1冊でございました。
・・・同い年なんだよなぁ・・・もっと人生がんばっとけばこんな人と接点できたのかなぁw