>さらなる発展に向けて2020年いっぱいをもってバンドとしての活動を終了し、以後KIRINJIは、堀込高樹を中心とする変動的で緩やかな繋がりの音楽集団(現在のメンバーも含まれます)として活動していくことになりました。
>したがいまして、今年の2月28日から始まる『KIRINJI TOUR 2020』が楠均、田村玄一、千ヶ崎学、弓木英梨乃、堀込高樹の5人によるKIRINJIの最後のツアーとなります。
2013年の堀込泰行脱退、ふたりから6人でのバンドとして再スタートしたKIRINJI。
コトリンゴの脱退によって5人バンドになって2年2か月くらい。
高樹の事務所移籍後、昨年11月にリリースしたアルバム「cherish」は
サブスク時代に「埋もれない」アルバムを目指し、
さまざまなチャレンジを込めて制作された1枚でした。
そんなアルバムだった故に、
>一方で、本作を作り終え、現編成のKIRINJIとして出来うることは全てやってしまったという思いも生じてまいりました。
という姿勢になってしまったのか・・・という思いもございます。
堀込高樹という珠玉のソングライターを中心とした、凄腕揃いのスーパーバンドであったKIRINJI。
凄腕揃いということはそれぞれが多忙であり、ツアーの合間にも別のステージに出演することも多々。
そんなメンバーたちであったわけで、弓木ちゃんと千ヶ崎さんあたりは特に多忙だったようにも見えます。
(コトリさんの脱退も、ソロや映画音楽などの仕事も重なった結果・・・でしたね)
さらには高樹のストイックさもあり、バンド自体が窮屈になっているのではないか・・・と
思えるメンバーの発言もたびたび見ていたような気もいたします。
そもそもこのメンバーがひとつのバンドをやっていたことが奇跡だったんじゃないかな、と。
とにかく。
>堀込高樹です。驚かせてしまってすみません。
>話の要は、現編成のKIRINJIは年内で終了、来年からは違う形のKIRINJIを始めます、ということです。
>解散じゃありません。KIRINJIはまだまだ続きます。今まで以上にたくさんライブやって、作品つくりますから!
と本人もTwitterで発言していることですし、
より自由な形になった新生KIRINJIがどうなるのか、をまずは楽しみにしたいと思います。
決まった形がない、ってことは誰だって呼べるってことに他ならないわけですし。
(正直、泰行脱退、高樹がキリンジ名義で活動する、と聴いたときはこういう形での活動だと思ってましたし)
とりあえずは真顔で立ち読みできなかったTarzanの連載と、
通常発売は4月らしい絵本(絵は福田利之が担当)の「あの人が歌うのをきいたことがない」、
そして2月からのツアー(参加できませんが・・・)と予告されたバンド形式ラストライブ。
これらを楽しみに、このバンドイヤー最後の1年を見ていきたいと思います。