助手になったときめに対し、探偵・左翔太朗は語り始める。
幼いときの「本物の男」との出会い。
助手になるためにドアを叩き続けた日々。
そしてすべてが終り、始まった「あの夜」のことを。
「仮面ライダーW」において、すべての始まりである
「鳴海荘吉が死に、左翔太朗とフィリップが出会い、二人が初めて変身した夜」
すなわち「ビギンズナイト」については1話冒頭、「ムービー大戦2010」、
そして今回の原作になった「風都探偵」6巻、と触れられているのですが
そのたびに少しずつ内容が変わっているのは
「フィリップと記憶をすり合わせることで徐々に正確になっていっている」
ということのようです。
・・・そこ忘れてたんか?って部分が出てくるのはまぁ実写でやるのは難しいってことで。
さて、スタジオKAIによってハイクオリティにアニメ化された「風都探偵」の
劇場版(Vシネマ先行上映という配給形式でありますが)な今作。
テレビシリーズのクオリティは劇場クオリティに上げられ、
ニチアサから青年誌漫画、深夜アニメ、そして劇場版に、ということで
色々な描写もパワーアップ、という内容になっております。
その恩恵を一番うけたのが(変身前含め)タブー・ドーパントかもしれない。
(実写では浮いて光球を撃っているだけだった戦闘にバリエーションが…)
さらにアニメでないと描けなかったであろう戦闘もあったりと
実写という制約のないが故の恩恵、というものを強く感じたりもしました。
とにかく、「仮面ライダーWが好き」という人なら劇場に行くべきですし
面白いアニメ映画がそろそろ見たい、という方にも文句なくおすすめできる1作では、と
わりと強く思っております。
そして今回でアニメ化は6巻まで、
原作単行本は現在17巻で、いよいよ最終章に突入。
…そろそろ、アニメシリーズ2期、期待していいんですかね。