Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

仮面ライダー×仮面ライダー MOVIE大戦アルティメイタム

2012-12-14 | 映画
TOHOシネマズデイばんざい。
というわけで映画梯子してまいりました。
まずはこちらから、ということで「MOVIE大戦」4作目です。

「フォーゼ」は楽しく見ていたけど「ウィザード」は様子見、というのが
個人的な嗜好ではあるのですが、「フォーゼパートの舞台が本編5年後」、
「監督が坂本浩一」、「ウィザードパート脚本が浦沢義雄」、
あと見た感想があまりに人によって真っ二つすぎる、ということで
あ、これは実際に見ておかないとまずいな、と思い見てきました。


以下ネタバレを多分に含みます。


よろしいですか?


まずフォーゼパートからスタート。
というかフォーゼ5年後というよりは「イナズマンビギンズ」的な内容でしたね。
風田三郎が力の活かし方を学び、ヒーローとして目覚めるまでの物語、
それを導くのが如月弦太郎だった、というか。

大木美代子の持つ「超能力者への差別意識とそれを乗り越えての友情」と
三郎の「自分のことを理解してくれた人の危機に真の力が目覚める」という展開は
なんというか見ていてX-MEN的だなーと感じたというか。
怪人同盟のコングとネズミもブラザーフッドのブロブとトードを彷彿とさせますし。

弦太郎が「ヒーロー」であることを辞め「指導者」となることで
三郎のヒーローとしての目覚めをうながす、というのは頭ではわかるんですが
フォーゼドライバーのその扱いはいいのか、と思ったり
(さっそくその後に借りに行ってるわけだしなぁ・・・)
宇宙仮面ライダー部は少年同盟のバックアップ組織になっちゃうのかなぁ、と思ったり
なんというか脚本に力技でなんとかしてる感が漂っているのが気になりました。
でも今までの劇場版とのリンク部分はよかったかな、とも。
一番のピンチを救ったのがなでしこ、しかもかつてと全く同じ撫子の姿をコピー、というのも。

さて、ウィザードパート。
浦沢脚本、ポワトリン登場ということで「どれだけカオスな内容に・・・」と
思っていたのですが、「精神世界にダイブする」というウィザードの設定をうまく生かし
アクマイザーたちがポワトリンになる人の精神を支配してのループ世界・・・
終わらないポワトリンの誕生日と怪人相手に繰り返されるポワトリンのショー、
それを称賛する人形たちの世界を作り上げる、という物語。
浦沢脚本らしいカオス感と裏側に流れる「現実を受け入れる」というテーマで
思っていたより真っ当にヒーローしていたな、と思います。
(特撮を見るきっかけとなった浦沢脚本の「カーレンジャー」も、異色と言われつつも
 しっかりと〆る所は〆てヒーローしてる話でしたよね・・・)
戦闘描写ではガーラの「かわるんだら~」を「そう使うか!」と思わせられました。
あとポワトリンにぬいぐるみに変えられたグールはかわいかったですね。

そしてふたつが合流したMOVIE大戦パート。
奪われたゼーバー、攫われたポワトリン。
現実世界に残され、ピンチになるコヨミを救ったのは・・・

このパートの基本はライダー共闘、ひたすらアクション、という内容なわけで
今回はフォーゼパートのフォーゼ、メテオ、なでしこの3人にウィザード、
そして(販促的な意味も込めて)呼び出されたW、アクセル、オーズ、バースの
合計8人のライダーたち。
(前回から劇中に出てこないけどゲーム的に必要なアレの出番になってますね)
フォーゼパートのJKの所作に翔太郎の影響が見えたので、
W勢キャストが出てこないのは残念でしたが
(リリィ白銀は別の役で出てきたけどねw)
並び立つ7台のバイク(自分のバイクがないなでしこはアクセルに乗ってるw)は
壮観ではありましたが、アクマイザーが操る装甲車とのバトルは冗長感があり
各ライダーもそれほど見せ場がないという残念な展開ではあったと思います。
フォーゼの新フォームも夏映画限定フォームのリデコ、
ウィザードの先行公開フォームもCGの質感が残念なことになってはいましたが
ザイダベック号には「こういう出し方をするのか!」と驚かせていただきました。

そして何よりラストのオチは(ウィザード編にヒントがけっこうあったんですが)
「やっぱり浦沢脚本だー!」と思わされましたw
ゲートの4人=5年前の怪人同盟の4人ってことは、超能力=魔法使いってことなのかな、とも
思ったりもしたのですが・・・エンドロールの背景にあの「弦太郎のダチ」が出てきたのもうれしかったな。

さてここからは作品を通して、のお話。

まず劇場版オリジナルキャラのみなさんについて。
アクマイザーはSIC版っぽいデザインといい、各キャストの声の演技
(デーモン閣下、声優本業かと思うレベルでかっこいい!)といい
もう少しアクション面での見せ場が欲しかったんですが
「アクマ族を裏切らなかったアクマイザー」ってこうなったのかなぁ、と思える感じでしたね。
ザタン、イールの「かわるんだら~」やダルニアも見たかったw

石森キャラリボーンシリーズのサナギマン/イナズマン。
デザイン、変身前の名前、設定ともにテレビ版(東映Youtubeで再配信開始しましたね)でなく
石ノ森萬画版をベースにしたデザイン(+SIC的現代風アレンジ)であり、
ファンタスティック・フォーのザ・シングに通じる「異形の哀しさ」を反映した
サナギマンの異形性から、「ウォッチメン」のDr.マンハッタンのようなイナズマン
(青肌に黒いブーメランパンツ1丁)への変貌は
三郎の「成長」も反映したものだったと思います。

イナズマンが戦うことになるヘラクレス・ゾディアーツも
TV版イナズマンの1話怪人であるイツツバンバラを反映させたデザイン。
(なんでスイッチ持ってるのかと思ったら、番場は元科学者だったんですね)
フォーゼ、メテオを圧倒する力量はホロスコープスに匹敵するものでしたね。

そしてポワトリン。その驚愕のw正体も含めて
本当に浦沢脚本と坂本演出が合わさると「混ぜるな危険」としか言えないなぁとw

さて、坂本演出ですが
今回も生身アクション(ポワトリンも生身アクションですよね)と
フォームチェンジなどのガジェットの有効活用という姿勢、
あとお色気描写wは今回も過剰といえるほど充実してました。

アクションシーンの充実は冗長一歩手前とも思えましたが
(例えば弦太郎と三郎のパルクール的チェイスシーン、宇津木先生vs怪人同盟とか)
凛子のアクションのかっこよさは「ウィザード」本編ではあまり見られない分
坂本監督としてもいい発見だったんじゃないかな、と思ったり。
あと設定上変身できない映司の生身アクションも、前回のMOVIE大戦以上に
キレがよくなっていたかな、と思いました。

フォームチェンジに関しては、フォーゼもウィザードも現状使えるフォームが
どれも活用されていましたし、MOVIE大戦パートでも
各ライダーがそれぞれフォームチェンジしてたのはポイントでした。
(Wのファングジョーカーシーンがカットされたらしいのが残念)
全員ライダーキックのときにアクセルが一人トライアルだったのは「?」だけどw

そして3つ目のお色気アクション描写。
冒頭からインガの胸!ミヨッペの脚!
そしてルビィと美羽の脚!そしてポワトリン!なでしこ!
さらに長澤奈央!坂本監督通常営業すぎるだろこの野郎!w
いちいち女子がアクションするたびにハープ音が入るのが
若干うっとおしいと思わないでもないですが・・・

とまぁ、全体的に坂本分が今回も過剰に盛り込まれており、
TVシリーズくらいの濃度が普通に楽しむにはちょうどいいのかもなぁ、と
思えたりもしたんですが、この過剰さは過剰さで一つの味かも、と思える
そういう映画でございました。

特報が出た「スーパーヒーロー大戦2」にこそ
この過剰さがあるといいと思うので、
こっちも坂本監督に撮ってもらいたいんですが・・・
スケジュール的に難しいかなぁ・・・。


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大作ぞくぞく2013

2012-12-09 | 映画
「MOVIE大戦アルティメイタム」の評価がわりあい割れていて、
ちゃんと劇場にいかないとなと思っております。
(DVDまで待つつもりもちょっぴりあった、ごめん)
「ホビット」と梯子してくるかなぁ。

さて、もういくつ寝ると2013年。
来年公開の映画情報がいろいろと出てきております。

まず「アイアンマン3」。日本での公開はゴールデンウィークになるんですが
(4月26日公開。アメリカ(5月3日)より速いよ!)
早速予告が出ております。
今回は相当シリアスな内容になることが予想されるそんな予告編であり
「ここからどうアベンジャーズ2に繋げるんだよ!」と
今から色々と煽られておりますw

DC、そしてアメコミ界全体を代表するヒーロー「マン・オブ・スティール」も
いよいよ来年夏に公開(アメリカ公開は6月。日本は夏休みシーズン?)
こちらもすでに予告編は夏から流れておりますが
ザック・スナイダー監督にクリストファー・ノーラン制作と
最近のアメコミ映画で成功している人選ということで、かなりシリアスな作品になるんじゃないかと。
噂されているように「ジャスティス・リーグ」に繋がる作品になるのか、も注目ですね。

そして9月公開の「スタートレック イントゥ・ダークネス」。
こちらも早くも日本版予告が公開されております。
「宇宙大作戦」の「光るめだま」(制作順で言えば2話)が元になっているらしい、
いや映画2作目の「カーンの逆襲」が元だ、といろんな情報が錯綜しておりますが
ベネディクト・カンバーバッチ(「シャーロック」)が敵役ということで
こちらも今から楽しみな作品でございます。

アメリカでは今年公開された「LOOPER」も
日本では年明け(1月12日)公開。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットとブルース・ウィリスの時間SFアクション、ということに加え
ハリウッド映画に中国がどう絡んでいるか、のいいサンプル的な作品ということで
そういう側面でも楽しみな一本です。

そしてアメリカ公開が7月12日、日本でも夏公開予定の
ギレルモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」。
ハリウッド一のオタク監督が撮る怪獣vs巨大ロボ特撮映画、と聴いて
胸躍らせない男子がおりましょうや!
未だに「ハリウッドの怪獣映画」と言われて
あのエメリッヒのマグロ食ってるアレばかりが引き合いに出される状況を
変えてくれる作品である、と漏れ聞く情報から期待しています。
(こちらも期待のハリウッド版「ゴジラ」は2014年予定みたいですね・・・
 もう日本では作れないかも、と思っているので・・・)

※12月13日追記:予告きた!なにこれ期待した通りの中身じゃないの!w
イギリス公開が7月12日だから日本もそのへんかな・・・
日本人キャスト(菊地凛子だけどw)が出てるので日本マスコミはちゃんと宣伝してねw

アメコミ映画としてはアメリカでは今年公開の「ゴーストライダー2」、
日本ロケも話題の「ウルヴァリン:Samurai」、
「アベンジャーズ2」へのカウントダウンその2になる「マイティ・ソー2」、
あとアメリカでは「シン・シティ2」も来年公開なのでは?と言われてますね。
イギリスコミックとなりますが「ジャッジ・ドレッド」も来年2月に日本公開です。
(スタローン主演のアレは忘れてください)

監督名で選ぶ方には、3月にはタランティーノ最新作「ジャンゴ」に、
ウォシャウスキー姉弟の「クラウド・アトラス」、
サム・ライミがジェームズ・フランコ(「スパイダーマン」旧3部作のハリー役)を主役に描いた
「オズの魔法使い」前章の「オズ はじまりの戦い」といった作品も控えております。
あと「ダイ・ハード」の5作目なんてものも。

ディズニーアニメでは「シュガー・ラッシュ」が3月公開、
(ザンギエフが悪役扱い、というのはひっかかりますが・・・
 予告編ナレはTOKYO No.1 SOUL SETのBIKKEさんですね)
そして年1公開ペースになったピクサー作品は「モンスターズ・ユニバーシティ」が夏公開。
続編でなく前日譚というのが気になるところ&「カーズ2」→「メリダ」と
『ピクサー大丈夫?』と思える作品が続いたのでやや不安ではありますが
それでも楽しみなのは変わりないわけで。

来年は一杯映画館に行ける年になるといいなぁ、と思いつつ。
(邦画も面白いもの、公開されるといいなぁ・・・
 「アルティメイタム」の最後に流れたというアレはどうなんだろう?)

※2013年に書いてる気分になって2012年を「昨年」扱いしてました・・・
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戦わなければ生き残れない、ふたたび。

2012-12-07 | 特撮
怒り記事(しかも片方は未確認情報で間違ってた)が一番上もなんなので。

東映特撮Youtubeで「仮面ライダー龍騎」の配信が始まっております
(12月7日現在3,4話、毎週月曜更新)

最近母が「Fate/Zero」とか「魔法少女まどか☆マギカ」にハマっていたので
なかなかタイムリーにある種これらの作品に影響を与えた原点を
(「エヴァ」が「イデオン」の影響下にあるのと同じレベルの影響はあると思っています)
こうして無料で楽しめるのはうれしい限りです。

小林靖子氏(東映の公式尊称は「靖子にゃん」だけどw)のメイン脚本担当作品としては
「未来戦隊タイムレンジャー」や「仮面ライダー電王」、
「侍戦隊シンケンジャー」に「仮面ライダーオーズ」、
そして現役戦隊である「特命戦隊ゴーバスターズ」、
またアニメでも「ウィッチブレイド」や今度は「進撃の巨人」も手掛けられるようですが
この「龍騎」では担当キャラを井上敏樹氏と分け合うことで
そのキャラのカラーの違いや作劇法の違いが相乗効果を生み、
終盤の(掟破りと言ってもいい)意外な展開や
物語の構造自体の面白さを生んでいるのではないか、と思うのです。

平成ライダー3作目。
1作目「クウガ」のリアル路線を2作目「アギト」で群像劇に広げたのは
プロデューサー・白倉氏の企画力、井上氏の筆と
市場の要求(複数ライダー制)であったと思いますが
3作目にして「ライダー同士の殺し合い(バトルロワイヤル)」にそれを一気に発展させ、
『正義』自体を問う物語にしていったことは今考えても恐ろしい飛躍であり
当時も賛否両論渦巻く作品であったわけでございます。
しかし、それを各ライダーたちのキャラクターの魅力でぐっと惹きつけ
10年の時が過ぎ、ストーリーや先の展開を知っている目で再度見ても
また夢中にしてしまうシナリオというのは、
やはりものすごい力を持っているのだなぁ、と改めて感心することしきりです。

次回更新(12月10日)ではネット人気が高い仮面ライダーシザース(通称蟹刑事)登場、
これからもゾルダ、ガイ、ライアに
そして王蛇(シャンゼリオン終了直後配信の理由はこれかw)と
善悪という枠組みだけでは語れない魅力あるライダーたちが登場してきますので
毎週のアクセスを忘れずにお楽しみくださいませ。

・・・あ、あと今週配信分の「快傑ズバット」、石ノ森先生登場回ですので
こちらもこの週末の間にお見逃しないようご注意を。
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怒りを込めて振り返れ

2012-12-02 | 日記
えーと、かなり怒りゲージが溜まっているのでちょっと吐き出します。
2件ほど。

まず映画絡み。
「007 スカイフォール」で字幕に誤訳が、という話題が流れてきまして。
で、字幕が戸田奈津子だと。
で、まさかね、と思って「ホビット 字幕」で検索してみたら・・・
「ホビット」の字幕も戸田・・・だと・・・?

えーと、「ロード・オブ・ザ・リング」時の字幕問題の顛末については
こちらを参照してください。
結局うやむやで終わってるんだけど、あれだけ抗議運動起こったのに
「ホビット」配給のワーナーは何も見ていなかったのか?
「アイアン・ジャイアント」公開運動のときは署名で動いて
ワーナーマイカル限定公開→DVD化まで結びついたのに・・・

前科あるし、今は当時と違ってTwitterとかFBも普及してるから
またやばい誤訳あるとあっという間に延焼しちゃうかもよ・・・?
・・・てかさ、キューブリックの抗議で戸田降ろした
「フルメタル・ジャケット」もワーナーじゃねぇかよ!w
ちっとは過去に学べよ!w

※おわびと訂正(12/5追記)
「ホビット」の字幕はアンゼたかし氏、しかもちゃんと監修付き、ということです。
未確定情報で振り回されてしまい、ワーナー社にはご迷惑をおかけいたしました。


続いてネットサービス。
フィギュア、コスプレ、イラストなどをアップロードできる
SNSサービス「WONDER!」が11月にオープンいたしました。
サイトの一番下に運営会社についてとかプライバシーポリシーとかの
SNS参加時に注意しておきたい情報がございますので、ちょっと上のリンクから行ってみてください。




・・・なんでスクロールしてもスクロールしても作品読み込まれて
フッターのリンクにアクセスできねぇんだよ!
このサイトデザインした奴、どれだけそういう情報見せたくないんだよ!
どこの会社かと思ったらソフトバンク関連か!なら納得だな!
これだけストレスたまるサイト見るのも久しぶりだよ!

そもそもさーフィギュアとプラモとイラストとコスプレとを全部同じページにぶっこむって
正直なにがやりたいの?クールジャパン気取り?
要はSBの資金力で先行類似サービス潰したいの?
たしかにpixivとかにも問題は多いけど
それでもサイト見てるだけでここまでストレスは溜まらないぞ?

元Web屋として、こういうデザインだけはしないように気を付けようと思いましたわ・・・
正直胃がむかむかする・・・
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