里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ミズオトギリの実生、発芽1年後

2012年05月08日 | 山野草の繁殖
H22.11.17、播種。
H23.5.20、本葉4枚。

発芽率は高いようだ。
対生する本葉の両端までの長さは1cm弱。
かなりチビだ。

その後、草丈は10cmまで伸びたが、年末までに地上部は全部枯れてしまった。
H24.5.7、発芽1年後。

4月になって、あらためて発芽を開始した。
今では、草丈8cm、対生する葉の両端までの長さは葯5cmで、生長している真っ最中だ!

ミズオトギリ、水弟切(オトギリソウ科、ミズオトギリ属 )
本州~九州で、池や湿原などに生える多年草。  草丈は30~80cm。
茎の基部は赤紫色を帯びる事が多い。 葉は対生し、長さ3~7cmの長楕円形。
花期は8~9月。 葉腋に数個ずつ、径が約1cmの淡紅色5弁の1日花をつける。
〔名前の由来〕
オトギリソウの仲間で、湿った場所に自生している事から“ミズオトギリ”と名づけられた。


大賀ハスの実生、発芽1年後

2012年05月08日 | 山野草の繁殖
ヤフオクを覗いたら“大賀ハス”の種を出品していた。
千葉市で発見された3粒の種から、蓮の権威者大賀一郎博士が2,000年の時を経て見事
に開花させた事で有名な古代蓮で、“千葉市の花”に指定されているそうだ。

古代ハスは埼玉県行田市でも見つかり、2年後に開花させた花を行田市の天然記念物に指定していて、こちらは約1,400年~3,000年前の古代蓮と言われているそうだ。
大賀蓮(千葉市のHPから引用)行田蓮(行田市のHPから引用)

調べてみると、
『例え、大賀蓮の種であったとしても他の種類が交配しているかも知れないので、
折角育てても大賀蓮とは扱えない』
と書かれていたが、面白そうなので種を買って実生に挑戦してみる事にした。

〔栽培記録〕
H23年4月7日、水中へ投入。

ヤスリで表皮を削ってみたがなるほど硬い!
指にマメが出来るほどで、これほど頑丈な表皮に守られているので、2,000年の時を経ても発芽能力を失わずに発芽したのだろう。
ところで、水中へ10個入れたが、その内の5個が水底に沈み、浮かんでいた残りの5個は結局発芽しなかった。
H23.4.22、発芽4日後。

水中へ入れて11日目に、沈んでいた種の内の
1個だけが発芽した。
それから4日経つが、どうやら葉らしいのが2芽見えて来た。
沈んでいた残りの4個は、その後も発芽せず、
結局、発芽率は1割の低率だった!
H23年5月4日、発根。

種の直ぐ左側に白く見える短いのが根だ。
その左側で、上に2つ伸びているのが2枚の
葉で、左側へ突き出ている短いのが3枚目の
葉だ。
葉が3枚出たところで発根するそうだ。
H23年5月4日、定植前。

1枚目の葉柄は17cmも直立しているが、
2枚目の葉柄は1cmしか伸びていない。
H23年5月4日、定植。

6号鉢へ田土を入れ、定植完了。
後は、容器へ入れて鉢上迄水を張り、日当たりの良い場所へ置いて生長を待つだけだ。
H23.5.11、葉が2枚に。

直立していた葉柄は腰砕けになり、浮き葉となってしまった。
3枚目の葉は未だ水中にある。
H23.5.19、葉が4枚に。

急ピッチで葉が増えてきた。
大きな葉は径が7cmくらいで、相変わらず浮き葉の状態だ。
H23.7.16に、葉が1枚立ったのに続き、
H23.7.22には、立葉が2枚になった。

※その後、最盛期の9月半ば迄に出た葉の
 総数は26枚、枯れた葉は13枚で、残った
 葉は13枚(うち立葉は8枚)となり、葉の大
 きさも大きいもので径が8cmくらいに達した
 が、11月には全ての葉が枯れてしまった。
H24.3.19、レンコン掘り取り。

6号鉢へ植えておいたので、蛇がとぐろを巻いたようになり、全長は約105cmにも伸びていた。
レンコンの大きさは、
・先端の太い節は、直径1.2cm×長さ2.5cm、
・その次の節は、 直径0.8cm×長さ4.5cm、
・それ以降の節は、直径0.4cm しかない。


痛んでいる部分を切り取ると二つに分かれたので、二つとも火鉢に入れた田土に植えつけたが、来年には花径が24~28cmにも及ぶ大きな花が咲くらしい?
しかし、こんな小さなレンコンから果たして咲くかどうか、何だか心許ない!
H24.5.5、発芽1年後。

4月から新たに発芽を開始し、一株の浮葉は4枚になり、もう一株の浮葉は7枚になった。

来年開花するとなれば、今年一年が勝負だ!

〔蓮の栽培法〕
 1.ヤスリ等で、表皮の一部を胚芽を避けて白い部分が見える程度まで削る。
 2.水を張った容器の中へ入れておくと発芽し、その後根が出る。
 3.それを、水田の土を入れた5~6号鉢に植え込む。
 4.水を入れた容器の中に入れ、鉢の上まで水を張っておく。
 5.その後は日当たりのよい場所で育てる。
 6.冬越しが重要で、室内の暖かいところに置く。
 7.翌春に、プランターなどの大きい容器へ植え替えて、水を張って育てると早くて3年目
   に開花する。