里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

イワギリソウの花

2012年05月23日 | 庭の山野草
イワギリソウの花が1株だけ咲いた。  横から見ると曲がっていて、面白い形をしている。
葉は、表裏共に柔らかい細毛が密生しているので、触るとビロードのようにスベスベして気持ちが良い。

イワギリソウ、(イワタバコ科、イワギリソウ属)
近畿地方以西で、渓谷の岩壁などに自生する多年草。
葉は、根際から長さ約3~10cmの葉柄を伸ばした先につき、広卵形で鋸歯があり、先は少し尖っている。  全草に柔らかい細毛が密生している。
花期は5~6月で、長さが約10cmの花茎の先に紅紫色の花が数個咲く。  
花冠の長さは約2cmで、下方は筒状だが先は5裂して唇形。
〔名前の由来〕
岩の上に生育し、葉や花の形が桐に似ている事から岩桐草と名付けられた。


ハマヒルガオの実生、発芽半月後

2012年05月23日 | 山野草の繁殖
H22.10.2、播種。

ヤフオクのおまけで貰ったので播種してみたが、翌年になっても一向に発芽せず。
H24.5.7、発芽

捨てずにおいたところ、今年の4月から1芽だけ発芽し始めた。
今は、根元からV字形に開いた双葉の両端までの長さは3.5cmになり、その真ん中から本葉が、顔を覗かせている。
H24.5.23、発芽半月後。

双葉と同じ大きさで、腎円形の本葉が2枚互生している。

ハマヒルガオ、浜昼顔(ヒルガオ科、ヒルガオ属)
日本全国の砂浜の海岸に自生する多年草で、白い地下茎を伸ばして繁殖する。
茎は砂の上を這い、つる状となる。
葉は、互生し、腎円形で厚くて光沢がある。
花期は5~6月で、葉腋から長い花柄を伸ばし、その先にヒルガオに似た淡紅色の花をつける。
〔名前の由来〕
浜に育ち、花がヒルガオに似ている事から浜昼顔と名付けられた。



ツリガネニンジンの実生、発芽1.5か月後

2012年05月23日 | 山野草の繁殖
“ササユリ山”へ何度かツリガネニンジンの直播きを試みたのだがどうも旨くいかない
ので、自宅のプランターへ採り播きする方法を試みる事にした。
H23.9.24、採取。

ササユリ山で枯れた実を採取。
H23.10.23、播種。

中には小さな種がたくさん詰まっている。
形は、まるで小さな玄米のような感じがする。

これを、赤玉土:鹿沼土=50:50 へ播種した。
H24.4.9、発芽。

無数に発芽していて、双葉の両端までの長さは、未だ0.6cmしかない。
H24.5.23、発芽1.5か月後。

ハート形の本葉が1枚出てきた。
葉柄の長さは約1cm、葉の径は0.6cmくらいで、未だ随分小さい。

ツリガネニンジン、釣鐘人参(キキョウ科、ツリガネニンジン属)
全国の日当たりの良い山野に自生する多年草。  草丈は30~100cm。
根生葉は丸くて長い柄がある。 茎葉は楕円形で鋸歯があり、3~4枚が輪生する。
花期は8月~9月で、茎から数段輪生した枝の先に、淡紫色で釣鐘形の花が咲くが、花
弁の先は5裂してやや広がり、雌しべが花弁から突き出ている。 ガク片は細くて糸状。
〔名前の由来〕
花が釣鐘状で、根が朝鮮人参を連想させる事から“ツリガネニンジン”と名付けられた。
〔薬効など〕
昔から、 「山で旨いはトトキにオケラ、嫁にやるのが惜しゅうござる」
      「山で旨いはトトキにオケラ、里で旨いはウリ、ナスビ」  
と言われており、若芽は“トトキ”と言い美味しく、根茎も一度塩漬けにして粕や味噌や酒漬けにして食べる。
又、根茎は“シャジン=沙参”と称し去痰薬として用いられる。

トトキ(若芽)
根 茎