一時疎開

東京では、一時大気中や水道水から放射性物質が検出され、動揺した都民が慌てて水を
買いに走ったり、或いは計画停電に備えて懐中電灯や乾電池を買いに走るなどかなり混
乱し、その上、相次いだ原子炉建屋の水素爆発で、「次は、原子炉爆発か？」と恐れて東
京脱出をした者も多かったらしい。

我が家の東京に住む娘と孫もその脱出組で３月14日に一時疎開して来たので、被災者の
皆さんには大変申し訳ないが少しだけ楽しませて貰った。
しかし、その後の福島第１原発の状況は悪化するばかりで、不安を残しながらも新学期の
準備の為に帰らざるを得なくなってしまった！

ところで、我が家の近くのスーパーでも、今もって東京へ飲料水を送る為に品切れ状態
が続き、１人当たり２リットル入りのペットボトルを１～３本しか買えないそうだ。
口にする物だけに政府や都知事がいくら安全を宣伝しても、東京から実家へ送付依頼が
あるそうで、当分の間は東京向けの水や野菜の宅急便は減りそうに無い。

何しろ、半減期が８日のヨウ素131は未だしも、セシウム137に至っては半減期が30年だと
言うから「ウッカリ飲食して体内被曝する事でガンにでもなったらかなわない」と考えたとしても無理からぬ事だ！

今も危険を冒して努力しておられる関係者の多くの皆さんには大変申し訳ないが、何とか
放射能を閉じ込めて、早く元の安全な生活が送れるようにお願いしたい！

〔被曝線量（単位：ミリシーベルト）と人体に与える影響〕…Wikipedia などから引用

被曝線量	人体への影響	被曝の限度量など
7,000～10,000	死 亡	ー
1,000	悪心・嘔吐	ー
500	末梢血中のリンパ球の減少	ー
100	これ以下では健康被害無し	放射線業務従事者の緊急作業時の限度量（１回当たり）
50	ー	放射線業務従事者の限度量（年間）
6.9	ー	胸部Ｘ線ＣＴ（１回当たり）
2.4	ー	自然に浴びる量（年間の世界平均）
1.0	ー	一般の人の年間限度量（医療と自然由来は除く）
0.6	ー	胃のＸ線集団検診（１回当たり）
0.05	ー	胸のＸ線集団検診（１回当たり）

〔放射性物質の暫定規制値、単位：ベクレル／Kg〕…食品安全委員会から引用

核　　　　種	乳幼児用食品	飲料水・牛乳	野菜類	穀類・肉・卵・魚等
放射性ヨウ素	ー	３００	２，０００	ー
放射性セシウム	ー	２００	５００	５００
ウラン	２０	２０	１００	１００
プルトニウム、超Ｕ元素のα核種	１	１	１０	１０

※１ベクレル：１秒間に１個の原子核が崩壊して放射線を出す放射能の強さ
※放射能の強さ（ベクレル）と被曝した時の影響度（ミリシーベルト）との関係
　（例１）300ベクレルの放射性ヨウ素131 が検出された飲食物を１kg 食べた場合の　　　　　
　　　　　人体への影響は、300×1.6×10-5(※ー5乗)＝0.0048ミリシーベルトとなる。
　（例２）500ベクレルの放射性セシウム137 が検出された飲食物を１kg 食べた場合の
　　　　　人体への影響は、500×1.3×10-5(※ー5乗)＝0.0065ミリシーベルトとなる。