里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

汚染の拡大

2011年04月03日 | 天変地異
東電は、3月28日に、
『2号機タービン建屋から外へつながる坑道(冷却用海水ポンプの配管や電線等が通り、
 通常は水が無い)と立て坑に溜まった水から、高濃度の放射線が測定された』
『1~3号機のいずれもが、注水を続けても圧力容器の水位が思うように上がらず、
 圧力容器の下の方に穴が開いているイメージだ』 と発表した。

建屋外の汚線水流出の様子〕…2011年3月29日の朝日新聞から引用
原子炉
汚染水の水位
立て坑の深さ
汚染水表面の放射線
1号機
16.0m
16.1m
0.4 ミリシーベルト/毎時
2号機
14.9m
15.9m
1000以上ミリシーベルト/毎時
3号機
24.2m
25.7m
(瓦礫の為に計測不能)

その後、4月2日に至り、
『2号機の取水口付近にある作業用のピットの亀裂から、海に向かって高濃度の放射能
 汚染水が流れ出ているのが見つかった』
『このピットは、電源ケーブルを通すコンクリート管を介して、2号機の坑道やタービン建屋
 につながっており汚染水がこれ等を通って漏れ出している可能性が強い』 と発表した。

汚染水の流出経路〕…2011年4月2日のasahi.com から引用)


どうやら1~3号機のいずれもが、熔け落ちた高温の燃料棒が圧力容器の底に溜まり、
 ・底部を貫通している制御棒や計測機器の配管を破損したり、
 ・厚さが16cmもある鋼鉄製の容器も熔かしたりして、
汚染水と共に格納容器内へ落下している可能性があり、特に2号機については格納容
器も損傷している可能性が高い事から、高濃度の汚染水が海に流れ出ているらしい。

現在、原子炉や使用済み燃料プールは、直接に真水を送り込んで応急的に冷却している
が、このままでは汚染水が出続ける為に、大量の水を循環させる本来の「残留熱除去系
というシステムの復旧を目指しているそうだ。

それまでは、何としても汚染水を外部へ漏らさないようにする事と、出続ける冷却水を一時
保管する事を考えなければならないようで、取り敢えず既存の復水器や復水貯蔵タンク・
サージタンク・集中環境施設などに加え、米軍のパージ船・静岡市のメガフロートなどを総
動員する事も検討していると言う。
これらの目論見が成功する事と、これ以上の漏洩箇所が無い事を祈りたい思いだ!



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