里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

一等磁気点

2007年12月03日 | 地 学
11月22日の日経を見ていたら、次のような記述があった。
「国土地理院で三角点や水準点を設置する部署に所属する測量官には、一人一人に
 “冠字=カンジ”が与えられている(例:影、銘)」
「三角点の戸籍に当たる“点の記”には設置した測量官の冠字が記されており、そ
 の三角点が地上にある限り、設置の責任はその測量官についてまわる…」 

この記事を見て予てから気になっていた物を思い出した。
東城から314号線を北上した道路脇に立っている“八幡地区案内図”に描かれて
いる“一等磁気点”だ。

国土地理院の25000分の1の地図を見ても載っていないので、中国地方測量部に問
い合わせたところ、冠字はついていないが磁気点にも“点の記”なるものがあり、
「fax でを送ってあげる」と言う。
お言葉に甘えて依頼したら、早速簡単な略図とメモを記した“一等磁気点の記”を
送って下さった。 感謝! 

そこで、昨日“一等磁気点”を探しに行って来た。



先ず八幡地区案内図の手前を左折し、矢印の方向へ走ると、北に飯山が見えて来た。
南側から見ると、
ご飯を盛ったように見える事から“飯山”と呼ばれるが、
形が富士山に似ている事から“八幡富士”とも呼ばれる。




八幡神社の標識が立っている所で右折すると、直ぐ北に鳥居が見えて来た。







すると、あった!
鳥居の正面、道路の反対側に“一等磁気点”の標識が立っている。
周囲には桜が数本植えてあるだけで、気をつけて居なければ見逃すほどだ。
“磁気点”と言うのは、磁気の性質から高圧線や鉄道がそばに無くて、しかも車で行けるような場所に設置してあるのだそうだ。




いよいよご対面だ!

それは、一辺が15cmくらいの御影石の石柱で、上に○印とその中に点が彫られているだけだったが、何しろ広島県には一等磁気点が2箇所しかないらしく初めて見ただけに感激した!




“磁気点”と言うのは、その場所の磁気の強さと方向を示して居るのだそうだが、
円の中心へ磁石を置いて見ると磁石の示す北の方向が少しずれている?




国土地理院のHPの説明によれば、
「方位磁針のN極は概ね北を指すが、厳密には北を指さない。
 つまり、地図上の北(真北)と方位磁針の北(磁北)は微妙にずれている。
 この真北と磁北の角度を偏角と言う。偏角は時間と場所によって異なる。」
と言う事らしい。

なかなか難しいが良い勉強をさせて貰った!





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