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地物をいただく

2007-12-15 23:55:11 | はしやすめ

仕事で博多を訪れ、
しかも日帰りだったので
そりゃあんまりだろう・・・ってんで
せめて旨いもんでも食べて帰ろうと
空港で搭乗を待つ時間を利用して
寿司屋に入りました。

ご覧のような立派な地物をつかったにぎり。
もう最高でした。

最高なんですが、
真ん中辺りに車エビのにぎりがありますよね?
むいた頭と殻は焼いてくれています。

パクパクとにぎりを食べ進めていたところ、
仕事仲間が

「あっ、動いてますよ」

などと云うのです。
車エビが動いたというのです。
えぇっ!?と思って見ましたけれど動いていません。

「ちょっとぉ、見間違いじゃないんですかぁ?」
と笑いながら半信半疑、箸で車エビをつんつんつついてみたら


ひ、ひぇーーーーーーーーーーっ!


身がぴくっと動き、つづけて尻尾がぴくぴく
反り出したのです!


ぎょえーーーーーーーーーーーっ!


大騒ぎして所謂“どん引き”状態の私に対し、みなさんは
「何云ってんですか、新鮮な証拠じゃないですか(笑)」

・・・確かにそうなのですが、
調理される前の元の姿で活き活きとしているのならわかるのです。
そう、たとえば「白魚の躍り食い」なぞは
そのままの姿でぴんぴん跳ねているから大丈夫な気がするのです。
食べたことはありませんが。

しかし・・・
包丁を入れられて、皮をむかれて頭もとられて
にぎりになった状態なのにぴくぴくされると
もう“新鮮”というより“痙攣”としか
思えなくなったのです。

そういえば、たとえば鰺の刺身で、身は刺身になっていて
楊枝を刺した骨と頭と尻尾をお飾りでつけてくれる盛りが
ありますよね?
あれも時々ピクつくことがありますよね?
ちょっと“引き”ますもん、私(笑)。

やむなくその車エビは他の人に食べていただきました。
いえ、正確にいうと、他の人の車エビと交換してもらったのですが、
(本当は車エビを食べたいのです)
交換した車エビも、また私の皿の上で
ぴくぴくしたから、もうダメでした。

車エビは好きなのに、
お寿司は大好きなのに、
箸が止まることってあるんですねーーー。

でも、そのお寿司屋さんの名誉のために申し上げますが、
ネタはどれも最高でした。
ひけらかさないが意気込みを感じる、
そんな寿司でした。