知人から手ぬぐいをいただきました。
(写真のフォーク&スプーン柄)
ウチにはいろんな手ぬぐいがあります。
嵩張らず洗ってもすぐ乾いて重宝します。
手ぬぐいの両端はまつっていません。
切ったままで布くずが出ています。
これは、一説によると
昔日本人は下駄や草履を履いていましたが、
その鼻緒が外出中に切れたとき
取り急ぎ手ぬぐいを手で引き破って鼻緒代わりにしたという、
そのため手で引き破れるよう切ったままの状態にしてあるとか。
ほほぉ~。
鼻緒の代わりでなくとも、手ぬぐいはたっぷり長さがあるし
薄手だけど割としっかりしているので
外出時に持って出ると何かと役に立ちそうです。
使い捨ての習慣がなかった頃、
あるいは長持ちが美徳という意識が強かった頃、
いろんな知恵があって、それは貧しさではなく
むしろ、かけがえのない豊かさに感じます。
そうした発想を忘れたくないと
いただいた手ぬぐいを眺めながら思うのでした。