老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

菅・小沢会談

2010-08-31 16:00:00 | 民主党政権
昨晩の鳩山・菅会談で、今日菅・小沢会談が行われる方向で決着したようだ。メディア各社は、小沢が代表選出馬を回避するのではないか、という憶測記事を流している。昨晩の会談は、菅首相側が鳩山由紀夫にすがりついて実現したもので、要はこのまま代表選に突入すれば菅首相の完敗に終わりそうな情勢なので、何とかそれを回避したいという思惑が見え見えの会談だった。それを象徴していたのが、記者会見を終わり車に乗ろうとした鳩山を菅首相が追いかけて、「ありがとう」と嬉しそうに手を握っていた姿である。

メディア各社は、「談合」反対を一斉に流しているが、本当の腹は「小沢出馬回避」にある事は間違いない。そうでなければ、あれほど異常な小沢出馬反対の論調を張るわけがない。
要は、選挙情勢がかんばしくないので、「民主党分裂」の危機をことさら煽り、選挙回避=菅無投票再選の流れを作りたいのだろう。この流れの中心にいるのが仙石官房長官だというのが定説。鳩山がロシアから帰国した時、仙石と会談している。ここで昨日の菅・鳩山会談の方向性はある程度決まったのだろう。

同時に、仙石らしいのは、今日の毎日新聞に小沢側近の山岡に民主党党費が不透明な流れをしているという記事が出ている。これは、日刊現代の二木氏が書いているように、民主党費の会計関係の書類がメディアに流出おり、それを基に書いたのだろう。もし、小沢が出馬回避に動かなければ、この問題を徹底的にやるぞ、というブラフだろう。

仙石は仙石で朝日新聞に政治資金で息子の事務所経費を賄っていたという疑惑を書かれている。このニュースを深読みすれば、①朝日新聞内の勢力争い(※政治部と社会部)②最近の朝日のあまりの偏向報道ぶりに対する読者の反発が凄いので、菅政権に対する追及も忘れていないというアリバイづくり③小沢出馬回避のためには仙石の辞任が避けられない。そのため仙石官房長官が辞任する口実としての事件報道④こういう泥試合を続けていれば、民主党分裂は避けられない、という危機感を党員に与え、小沢出馬回避の環境作りをする等々、様々な事が想像できる。現在のメディア報道は、これくらい疑ってかからないと、簡単に世論誘導されると考えた方が良い。

今日予定されている小沢・菅会談。わたしが小沢ならこう考えるという私見を書いてみたい。

1、「利害得失」→会談をするメリットはない。たしかにメディアの評判は悪いが、選挙情勢は有利に傾いている。陣営の士気も盛ん。このまま選挙に突入すれば、8割方は勝てる。会談を承知したのは、鳩山由紀夫に対する義理。ただ、会談を決裂させれば、挙党一致を拒否したという非難は避けられない。これをどう乗り越えるか。

2、「菅に対する信頼」→全くゼロ。正月の新年宴会で乾杯の音頭をとりながら、自分が辞職すると「静かにしていろ」と手のひらを反す。自分が出馬の決意をする前に鳩山が「挙党一致」を申し込んだときは剣もホロロの扱いをした。(※鳩山はこれに切れたという話もある)それでいて、自分が出馬すると、選挙が危ないと思って鳩山にすがりつく。自分が生き残るためには、「仙石・枝野」を切る事もいとわない。これも仙石・枝野に対する裏切り。「一度裏切った男は二度三度裏切る」ここで菅首相の続投を認めても、必ず自分を裏切るだろう。

3、もしここで変な妥協をしたら、自分を支えてくれる小沢派の連中の信頼を失う。仲間の信頼を失った盟主は求心力を失い、政界を去らざるを得ない。同時に全国にいる小沢待望論者の人々の信頼も失う。小沢一郎は権力やポストが欲しいただの政治屋にすぎないと思われる。人には一生に一度や二度は人生全てを賭けた戦いをしなければならない時がある。「今がその時」だと思う。

4、となると、今日の会談の落とし所はどこか。鳩山の顔も立て、仲間の信頼もつなぎとめる方策は何か。
 ★代表選挙には出馬する。★選挙結果がどう出ようとも、お互い選挙後は「トロイカ体制」で政権運営を行う。★選挙戦は正々堂々、フェアに行う。スキャンダル合戦やネガティブキャンペーンはせず、【政策論争】を正面から行う。これを文書で示し、お互い正々堂々と戦おうと笑顔で握手して、選挙戦に突入する。

以上がわたしの提案だが、果たして小沢一郎はどう判断するだろうか。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
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どうなる?菅・小沢会談

2010-08-31 08:50:02 | 民主党政権
昨夜(8月30日)の鳩山-菅首相会談で、民主党設立と政権奪取時のトロイカ方式+1(鳩山・菅・小沢・輿石)体制に戻ろうという合意ができたと、ニュースでは報じられている。そのような菅首相の変わり方であれば歓迎である。

そもそもトロイカ体制をおかしくしたのは、菅氏が代表選に出馬する時の「小沢不要」発言にある。いや、もう少し前であろう。即ち鳩山首相が辺野古問題を5月末までに結論を出すと公約後、1月の名護市長選で辺野古移設反対派の稲嶺氏が市長に当選し、名護市民の要望と米国の辺野古移設の要求の狭間で鳩山首相が迷走し始めた3月頃から、鳩山首相の支持率が低下し始めた。このころから急に菅副総理はダンマリを決め込み、辺野古の問題には全く関わっていないというようなことを言い出し、鳩山首相に距離を起き始めた様に見受けられる。

おそらくこの頃から鳩山首相の行く末を見定め、鳩山では6月の参議院選挙は戦えないと予想し、仙谷・前原・岡田・枝野・野田・玄葉氏らと菅政権構想の基本となる参議院選用マニフェストづくりに取り組んでいたのではないかと思われる。

それでなくては民主党代表選から参議院選までの短時間で、参議院選挙用のマニフェストが出てくるはずもない。おまけに菅首相から消費税増税と企業減税案まで示され、それについて仙谷官房長官と玄葉政調会長が口裏を合わせて、参議院選の公約と思って貰って良いと記者の質問に答えていることから見ても、鳩山辞任後は菅政権という構想が用意周到に彼らの間で準備されていたのではないかと思われる。

こうして鳩山氏が辞任するや、菅氏は直ぐに代表選への立候補を表明し、鳩山・小沢氏がダブル辞任で動揺さめやらぬ間隙をついて、今度は前原国交大臣がすかさず菅氏支持を表明、小沢氏の先手をとり、小沢氏の出鼻をくじいた。そして同時に前原、仙谷、岡田、枝野、野田、玄葉の各氏は鳩山、菅、小沢のトロイカ体制から菅氏を引き抜き、現体制を築くことに成功したのである。

一方、担がれた菅首相は元より超現実主義者であるから、首相になれるのであれば担ぎ手が旧政官業寄りであろうが、親米派であろうが、集団的自衛権用容認派であろうが、武器輸出三原則廃止論者であろうが抵抗無く御輿に乗り、今回の代表選で予期せぬ党内路線抗争に火をつける形で、小沢、鳩山、輿石氏との対峙に直面し、昨晩の鳩山-菅会談にもつれ込んだというのが実状であろう。

何れにしろ菅首相が従来のトロイカ体制の原点に戻ろうということに目覚めたのであれば、焦点は「国民生活第一」のマニフェストを小沢・鳩山・輿石各氏の総力を借りて挑戦することができるかどうかである。そしてそのための党と内閣の適材適所の人事を敷けるかどうかであり、同時にこのことは仙谷、枝野氏、親米派、旧政官業よりの政策を推進しようとする前原、岡田、玄葉氏等と決別できるかどうかである。それができれば、トロイカ体制+1に支えられた菅内閣で丸く収まるはずである。

仮にこうなれば一番切歯扼腕するのはメディアを含めた旧政官業、米国ロビイスト、民主党分裂で政界再編を期待していた面々であろう。とりわけメディアは何のためにこれまで民主党潰しの情報操作で世論操作をし、頻繁な反民主党、反鳩山、反小沢の世論調査をしてきたのか、梯子をはずされた思いであろう。しかしまだ最後まで予断できないが、今日(8月31日)の鳩山氏による菅-小沢会談が成立し、トロイカ再興が成功するか否か、興味津々である。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年
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