老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「笹子トンネル」仮復旧について

2012-12-30 13:05:01 | 社会問題
「笹子トンネル」の仮復旧、その筋の面々は、年末年始のラッシュと仕事納めにカッコつけたよと言わんばかり。

走行車線と追い越し車線の二車線を対面通行にして通行止めはなくしたよ。迂回路は広い視野で選択してね。そこの料金は無料にしますよ。あぁ、ヤレヤレ(ここは小声、多分)。なにか やることはやったと、お空に向けて鼻高々の風情。

だが、元凶は天井板崩落の上り線でしょう。ここが「危うさ」を知らしめたお蔭で、ゾーっとするような現場が、アチコチに。その功(!)は認める(?)としても、それは「別もの」でしょう。ここを開通させることが、全てのもと。こんな簡単なことに思いが至らないとは、唖然の言葉しかない。

29日朝の新聞報道にも「国交省の事故調査委員会が、岩にあけた穴に接着剤を流し込んで差し込んだボルトの強度を検証しているので、開通の目途は当分立たない」とある。この貴重な研究材料をもとに、もっと強力・半永久的な接着剤の開発に漕ぎつけたい。科学技術の進歩・発達には、試行錯誤は付きもの、この工法自体に「ダメ」が出されたのではないと言わんばかり。

これには驚きますね。一般論かも知れないが、岩と鉄、どちらが強いか。この両者を一体化させることは、本当に可能か。こんなバ○でも見ない夢を追い回して、厖大・莫大な損失を世間に及ぼすことなんて、許されるはずはない。

暫定開通のためにかけ、これからかかる経費なんて目じゃない、の親方日の丸体質は、民営化の隠れ蓑の下でもなお健在を示してくれました。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
百山
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未来の党の分党記者会見を観て

2012-12-30 12:28:01 | 選挙
テレビのニュースで未来の党の嘉田代表、森ゆうこ氏、小沢氏の記者会見を見た。このドタバタ劇を世間では成田離婚とか分党とか言っているが、れっきとした分裂であろう。

政策はほぼ同じでありながらどうしてこうなったのか。第一の原因は未来の党が結成間もない状態で衆議院選に大敗北したこと、第二は嘉田氏が結成間もない政党(公党)の代表に初めて就いて、その権限と責任と党としての意思決定の在り方を全く理解していなかったことであろう。嘉田代表は、未来の党を私塾「未来政治塾」の延長で塾長=代表の権限で自分の思うようにできると誤解していたように思われる。

共産党を除いて公党(政党)で代表の責任が問われるのは、「選挙に敗北した時」か、その代表では「選挙に勝てない」(谷垣自民党前総裁の例)と思われた時が殆どである。民主党ではかつて菅氏が代表に選ばれ、次の参議院選で消費税を10%に上げると言って敗北し、過半数を失ってねじれ国会となったが、それでも菅氏を支持する議員が多かったので続投できた。しかし、今回の未来の党の大敗北では、未来の党の現議員は嘉田代表の責任を問い、小沢氏との共同代表を両院議員総会で議決したが、嘉田氏はこれを「クーデター」と呼び、「代表としては受け入れられない」と全く認めようとしなかったと報じられている。

これを見ても、嘉田代表に「未来の党は公党」という認識はなったのではないかと思われる。一方民主党から「国民生活が第一」を経由して未来の党に参加した議員にしてみれば、経験上も公党として党内民主主義に則り両院議員総会で議決するのは当然と思っているはずで、粛々と議決して嘉田代表に突きつけたまでの事であろう。極論すれば、国民新党の亀井代表(未来の党に参加)が議員の多数決で引きずり降ろされ離党したように、嘉田氏を代表から引きずり下ろすことも、やろうと思えばできたことすら、嘉田代表の認識にはなかったのであろう。

最後の記者会見では「自分の力不足で小沢先生の力を引き出せなかった」と述べて、公党の在り方と党運営の在り方を理解したようであるが、そのような認識レベルの嘉田氏をこれ以上追いつめても互いに次には繋がらないとの大人の判断があったのだろう。今回の分党で嘉田代表は「未来の党」の名をとり、「生活の党」は党名ではなく来年の参議院選を睨んで実(政党助成金)をとる結果となった。小沢氏と共同代表制で車の両輪となって党運営をした方が国民には分かりやすく、参議院選にも捲土重来を期すことができたと思うが、嘉田代表がそれでは「自分の政治生命が絶たれる」と思っているのであれば、もはやそれまでである。

一方で社民党出身の阿部知子議員を自分と考えが近いと評して共同代表に選んだが、阿部氏は先の通常国会まで社民党の政審会長として国会でもよく質問をしていた。今後社民党と未来の党の政策の違いをどこまで出せるのかが、未来の党(政治団体)の課題となりそうである。脱原発=卒原発、子育て支援、消費税増税反対等は、社民党、共産党、生活の党も旧国民の生活が第一時代から唱えており、新鮮味はない。未来の党は既に過去の党になりつつあるのではあるまいか。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年

コメント (1)
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