映像の用語として 被写界深度 という言葉があります。
被写界深度というのは、ピントが合っているように見える領域のこと。
本当はピントはある一点にしか合っていないのだけど、ピントが合っているように見えてボケてない領域。
で、結構映像作品には被写界深度を巧みに使っていたりします。
上の動画の冒頭部分とかがわかりやすいと思う。被写界深度を浅く設定していて、
フォーカスを変化させると、ピントが合っている領域が激しく変化するので面白い演出となっています。
簡単に言えば、人物だけにピントを合わせて背景はボカすっていうのがよくあるパターンじゃないかなぁ。
後は被写界深度を浅くとって、ピン送りさせると意図的に見ている人の注目を変えることもできます。
身近な映像だとこんな感じ。CMだけどねw
見てもらえればわかると思いますが、途中で女の人と男の人の顔をピン送りして表情を見せてますね。
なんとも際どい演出でしょうか。
なんでこんなことを書いているかというと、この被写界深度を使った表現が好きだからです。
凄く奇麗なんですよねぇ、映像って普通に撮ると奥行きのないノッペリとした質感になっちゃうのを何とか誤魔化せるし。
意外と見ていると気づかないもので、テレビを意識して見ていると意外とこの被写界深度とピン送りを使った表現は多いです。
また、アニメ関係にも最近は使われているみたい。
新海誠監督の秒速5センチメートルでは非常に多様されていて、二次元なのに立体的な表現方法です。
こんな感じ。
普通に背景があるよりも立体的ですね。
また、最近では映像を一眼レフのカメラで撮影することも流行ってるみたいです。
最初の動画は一眼レフのデジカメで撮影されたもので、写真をそのまま動画にしたみたいな奇麗な質感です。
こういう映像も面白いですねー。