エースコンバットの新作である、
エースコンバットアサルトホライゾンが発売されました。
今作はナンバリングがなく、エースコンバット7ではないところが重要です。
今までのエースコンバットをぶち壊して、リバースさせる。
これが開発者の想いだったらしいです。マンネリ化したゲームシステムを一新すべく、
今回賭けにでたエースコンバット。一時はシリーズ終了という噂でしたが…。
ACE COMBAT ASSAULT HORIZON 'Full-Blown Assault'Trailer
しかし、生まれ変わったエースコンバットは酷評されています。
何故かというと、あまりにも変わりすぎてエースコンバットのいい部分がほとんどなくなってしまった。
確かに初心者や海外のプレイヤーには好まれるかもしれないけど、シリーズを買い続けていた人たちを失ったと思う。
一番変わったのはドックファイトのシステム。
一定距離まで近づくとDFMというものを起動でき、
敵をある程度自動追尾しながら、至近距離で撃破するというもの。
またシリーズは統一した架空世界で、主人公も誰かわからなかったのに対し、
今作は地球上であり、アメリカやドバイなど現実世界である。しかも主人公は普通に顔出しするし、
普通に無線でも話します。意外とこれにビックリした人は多いんじゃないかな。
またマップ外に出てたの補給、マップ内での離着陸なども廃止。(まだ全部やっていないのであるかも)
かわりにアパッチなどの攻撃ヘリのミッションや、ドアガンナー撃ちまくるなどのミッション追加。
AC-130で支援砲撃したり、爆撃機で爆撃したりと追加されたコンテンツは多い。しかし…。
まずDFMというシステムのおかげで、通常時のミサイルが当たらなさ過ぎる。
一応は当たるのだけど、補給ができないので節約もかねてDFMモードにしないといけない。
通常の空戦+DFMで遊べる、というよりは、DFM必須であり非常にテンポが悪いし自由度が無い。
DFMモードは楽しいので、せめて通常戦闘で倒しにくい敵に対しては使う程度でいいと思う。
最初は新鮮だし、すげー!と思うんだけど必須なのでどんどん飽きてくる。もういいよってなる。
超機動する敵エースパイロットに対してや、どうしても早く倒したいときなんかに使うといいよ程度でいいんじゃないかな。
次に追加されたヘリなどですが、ヘリのミッションはまあいいかなって思いました。
ドアガンナー、AC-130は正直CoDみたいだし、CoDより敵の位置がわかりにくいし面白くなかった。
エースコンバットは戦闘機や攻撃ヘリで敵を爽快に倒すゲームであって、下手なFPSみたいな要素はいらないと思う。
致命的なのはエースになる楽しさが無い。
今までのシリーズには、4であれば黄色中隊、5・0ではベルカなど個性あるエースパイロットがいたし、
さらに味方が徐々に盛り上げてくれるのも最高だった。しかし、このゲームにはその盛り上げが無い…。
つまり、今までのエースコンバットファンが好きだったところをほとんどなくしてしまった。
これが酷評される大きな理由だと思う。他にも機体が支給制になってて変えないとか、
やりこみ要素の廃止などもあるけど、やらされている感が大きくなってしまったのが原因ではないかなぁと思う。
今までのシステム+DFMなどのシステムをバランスよく実装していれば、
かなり良ゲーになったのではないかなぁと思うけど、今のままでは微妙なのかもしれない。
システム的には6が一番好きだったので、エースコンバット5と0の派手さと渋さなんかを正統進化されていればよかったのになぁと思う。
ちょっと残念な出来でしたが、
あくまでエースコンバットファンとしての感想。
全く知らない人からみれば、そこそこ良ゲーになるのかな、と思う。
また次回作に期待したいと思う。
これだけ思い切ったことをしたのだから、
是非ともまた思い切ったことをして今までのシリーズファンも納得できるエースコンバットを開発して欲しい。
今作が売れなかったらシリーズ最後らしいが…。