梨木香歩さんの『家守綺譚』の中に面白い植物が描かれていました。梨木香歩さんといえば『西の魔女が死んだ』を何年も前に読んで、このブログにも感想を書いたりしたのですが、その後他の作品を何故か手にする機会はありませんでした。先日古本屋で見つけて、読んでみたら、これがまあ、よかったんですよ。
各章が5ページから10ページ位の短いストーリーで、短編というより掌編小説のようです。そして各章のタイトルがすべて植物なのが、また、嬉しくなってしまいます。桜とかダリアの章もありますが、ほとんどが地味で素朴な草花なんです。物語の舞台は明治末期の京都・滋賀県境のようです。亡き親友の家に家守(管理人?)として住み始めた主人公のところに、死んだ親友の幽霊が顕れます。その後河童やら小鬼やらタヌキやらが出てくる、いわば異聞譚なのですが、不思議と怖くなくまことしやかに物語が進みます。私としては今年読んだ本の中でベスト5に入るほどですので、是非読んでみてください。
さて、各章さまざまな植物がでてくるのですが、今回紹介するのはヒツジグサ、漢字で未草と書きます。未の刻(午後2時)位に開花するので、この名前が付いたと言われてますが、実際には朝から咲いているようです。推連の一種で、もともと日本にあった推連はこのヒツジグサだけでした。その後外来種の推連が入ってきて、推連といえば外来種の華やかなほうを指すようになったみたいです。
薬効は念のため調べてみたら「暑気あたり,酒酔い,および強い口渇,小児のひきつけなどに用いる.」と熊本大学薬学部のサイトに書かれていました。蓮は主に心臓や生殖器官の強壮作用があることで有名ですが、消化器系の作用もあるようなので、多少似ている部分もあるのかもしれません。
この物語の中ではヒツジグサは「けけけっ」っとけたたましく鳴くのです。そんな花、見たことないです。気になったのでいろいろ調べてみましたが、ヒツジグサが鳴く、あるいは笑う?など何らかの音を出すという情報は得られませんでした。本当に鳴くのなら是非聞いてみたいものですね。
本の購入はこちら ⇒『家守綺譚』
トップの写真は、 森の父さんの花鳥風穴 から使わせていただきました。
各章が5ページから10ページ位の短いストーリーで、短編というより掌編小説のようです。そして各章のタイトルがすべて植物なのが、また、嬉しくなってしまいます。桜とかダリアの章もありますが、ほとんどが地味で素朴な草花なんです。物語の舞台は明治末期の京都・滋賀県境のようです。亡き親友の家に家守(管理人?)として住み始めた主人公のところに、死んだ親友の幽霊が顕れます。その後河童やら小鬼やらタヌキやらが出てくる、いわば異聞譚なのですが、不思議と怖くなくまことしやかに物語が進みます。私としては今年読んだ本の中でベスト5に入るほどですので、是非読んでみてください。
さて、各章さまざまな植物がでてくるのですが、今回紹介するのはヒツジグサ、漢字で未草と書きます。未の刻(午後2時)位に開花するので、この名前が付いたと言われてますが、実際には朝から咲いているようです。推連の一種で、もともと日本にあった推連はこのヒツジグサだけでした。その後外来種の推連が入ってきて、推連といえば外来種の華やかなほうを指すようになったみたいです。
薬効は念のため調べてみたら「暑気あたり,酒酔い,および強い口渇,小児のひきつけなどに用いる.」と熊本大学薬学部のサイトに書かれていました。蓮は主に心臓や生殖器官の強壮作用があることで有名ですが、消化器系の作用もあるようなので、多少似ている部分もあるのかもしれません。
この物語の中ではヒツジグサは「けけけっ」っとけたたましく鳴くのです。そんな花、見たことないです。気になったのでいろいろ調べてみましたが、ヒツジグサが鳴く、あるいは笑う?など何らかの音を出すという情報は得られませんでした。本当に鳴くのなら是非聞いてみたいものですね。
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