rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

熱中症

2011-08-20 23:48:45 | 美容と健康
 熱中症というとお年寄りがなるものとか炎天下で起こるものというイメージがありますが、そうとばかりは言えないようです。確かにお年よりは基礎体力も衰え、脱水症状を起こしやすいのですが、若い人や子どもでも暑さによって体内の機能が低下して熱中症の症状を招くことがあります。また、毎年救急車で運ばれる熱中症の患者さんの多くが室内で発症しているのです。

 そもそも人間の体は夏の暑さから身を守るために次の活動をします。

1.皮膚の表面から空気中に熱を放出する
2.発汗をかき、汗が蒸発するときに体から熱を奪う(気化熱)

 通常なんらかの理由で体温が上昇しても、自律神経の働きで元にもどります。ところがあまりにも気温が高いと、熱が体内に滞り、汗と一緒に水分と塩分が流出するため脱水状態になります。つまり熱中症とは体の体温調整が暑さに対応しきれない状態を言います。

 気温が体温よりも上がると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗に頼るのみとなります。ところが湿度が高いとどんなに汗をかいても流れ落ちるだけで蒸発しなくなってしまうため、体温のコントロールができなくなってしまいます。

 熱中症には大きく三段階に分類されます。

 まず初期症状の第一段階は高温によって血管が拡張し、血圧が下がることによっておこる熱失神になります。熱失神はめまいや数秒程度の失神、脈の上昇などの症状があらわれます。また、汗をかくことによって血液中の塩分が低くなりすぎると、熱痙攣になります。熱痙攣は痛みを伴う筋肉の痙攣で、足や腹部に起こります。


 次に中程度とされる熱疲労という状態になります。これは塩分と水分の不足による脱水症状から、頭痛、吐き気、多汗、めまい、失神、倦怠感などの症状が表れます。

 更に悪化すると意識障害、過呼吸、おかしな発言や行動などを伴う熱射病になります。そのままでは死に至る場合もありますので、ここまできたら速やかに救急車を呼ぶ必要があります。

 熱中症で危険なのは自分では軽いめまいや頭痛を疲れているだけと思い過ごしてしまいやすいことです。症状が急に悪化するケースもありますので暑い盛りは特に注意が必要です。自分自身もですが、やはり周りの人も互いに注意しあう必要がありそうです。

 対策としては、まず長時間暑いところにいないようにすること。
野外や暑い部屋で作業している場合は、度々涼しいところで休憩をとること。
水分と塩分の補給をしっかり採ること。若い人はスポーツドリンクを飲みなれていますが、お年よりは苦手な人が多く水かお茶になってしまうようです。そんな時は梅干などを携帯して塩分も補給するように心掛けましょう。

 ペットボトル、保冷剤、濡れタオルなどで脇や首などを冷やすことも効果があるようです。アロマを応用するのなら、ペパーミントユーカリタイムなどの精油で冷湿布してみてください。また寝る前にペパーミントの精油かハーブをお風呂に入れると体温が下がって寝やすくなります。

 夏場はアロマポットやアロマライトを炊くのは見た目に熱くて抵抗があるかもしれませんが、上に紹介した精油のほかにレモンやグレープフルーツなどの精油で芳香浴しても爽やかな気分になりますよ。ライトを点けなくてもティッシュペーパーなどに落として枕元に置くだけでもいいと思います。

 暑さもピークを過ぎました。もう一息、がんばりましょう。


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