rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

カモミール精油の仲間

2011-03-07 23:33:30 | 精油のプロフィール
 勿論、同一属に1つの精油しかないケースはあるのですが、カモミールはそれぞれ違った属名をもつ精油が1つずつ存在します。なのでここは効率を考えて3つのカモミールを紹介します。


 最もわかりすいカモミールの呼び方は、その産地にちなんでローマンカモミール、ジャーマンカモミール、モロッコカモミールです。

カモミール・ローマン/アンテミス・ノビリス
 (Anthemis nobilis/Chamaemelum nobile

別名イングリッシュ・カモミール、スウィートカモミール、ティーカモミール、ノーベル・カモミール

 リンゴのような甘い香りから「大地のりんご」と言われています。そもそもカモミールということばは「地面のリンゴ」を意味するギリシャ語のChamaimelon(カマイメロン)からきている。植物の状態のときから隣接する植物を感染から予防するため、「植物のお医者さん」と呼ばれています。

 精油の色はうすいごくブルーから透明。成分の75%はアンゲリカ酸イソブチル、アンゲリカ酸メチルなどのエステル類。そのため鎮静効果は高い。抗うつ、不眠症、神経症、神経痛、歯痛などあらゆる痛みや不安を癒してくれる。消化器系には寄生虫の駆除、消化不良、肝臓機能の回復などの原木もある。またキク科特有の抗炎症作用も備えているため湿疹や口内炎などの緩和も期待できる。



カモミール・ジャーマン/マテリカリア・カモミラ
 (Matricaria chamomilla/Chamomilla recrtia)

別名ハンガリアンカモミール、ブルーカモミール、ワイルドカモミール、スモールカモミール、スウィートフォルスカモミール

 濃いブルーの色が特徴の精油。この青は主にセスキテルペンのカマズレンで、生体には存在せず、葉を蒸留した際の熱によって生じるいわばアロマテラピーならではの成分。香りはやや生臭い。

 主な成分はカマズレンのほかにαヒサボロール・オキサイド。この精油はなんといっても皮膚の抗消炎作用が有名。アレルギー、ニキビ、やけど、虫さされなどのさまざまな皮膚の症状に効果が期待できます。そのほかに生理周期のバランスを整えたり生理痛、頭痛、不眠などのストレス症状にも働きかけてくれます。



カモミール・モロッコ/オーメニス・マルティカウリス
Ormenis multicaulis/Chamaemelum mixtum)

別名イエローカモミール、アンセミス・ミクスタ、オーメニス・ミクスタ、、ミクスタム

 黄色い色が特徴の精油。主な成分はサントリナ・アルコールやヨモギ・アルコールなどのアルコール類。他のカモミールと同様皮膚への作用、神経の鎮静効果があるが、最も特徴となるのが肝臓、脾臓、胃などの不調を整え機能を向上させること。スパイシーで刺激的な香りがして、ローマンやジャーマンとは同じキク科であっても遠い種別になるらしい。


 キク科の精油はいずれも皮膚や消化器への働きがあるが、その中でもカモミールは最も効果のある精油といえます。しかしキク・アレルギーのある人には逆効果になってしまうので注意が必要です。

 もうひとつはこれらの精油は色が着いているため、精油の酸化(劣化)が目に見えてわかりやすいのも特徴です。例えばカモミール・ジャーマンの青い色が緑に変化したら酸化がすすんだ証拠で、それが青黒くなったら即刻使用を中止する必要があります。またカモミール・モロッコの黄色が茶色っぽくなってきたらやはり酸化がすすんだという印です。








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