ヘンプ・麻・大麻

そもそも麻布や麻縄になる麻と違法ドラッグになる大麻とメディカルハーブで使用するヘンプはいずれも同じ Cannabis sativa という植物なんです。日本ではドラッグができてしまうため一般の人は栽培することはできませんが、麻布や麻縄などを作るために限られた生産者のみ栽培することが許されています。しかし、紛らわしさを回避するため、まっとうに使用するものを麻、違法なものを大麻と使い分けています。

ドラッグの大麻は葉又は花穂から採れます。葉よりも花穂から採れたドラッグのほうが質もよく高値で売買されているそうです。幻覚を起こすので日本では厳しく取り締まられていますが、欧米では緑内障の治療や癌の痛みを止めるために使われているそうです。

衣類や建材になるのは主に茎です。そして種はヘンプシードといって、チアシードと並んで最近注目されている健康食品です。種を圧搾して採れたヘンプシードオイルはΓリノレン酸とαリノレン酸を含み、生活習慣病の予防やアレルギーの改善に使用されています。美容面ではオリーブオイルに次ぐ洗浄力があるのでクレンジングなどにも利用できます。マッサージに使用しても意外に癖がなく使いやすいです。