
アロマテラピーで使われているゼラニウムはPelargonium graveolens(ぺラルゴニウム・グラベオレンズ)というフウロソウ科に属するハーブです。一方園芸品種のゼラニウムは同じフウロソウ科のGeranium(ゼラニウム属)に分類されます。これらは同じ科に属することから非常に香りも似ています。
一般に精油になるゼラニウムPelargonium graveolensは葉の水蒸気蒸留法で得られ、俗にローズ・ゼラニウム、センテッド・ゼラニウムと呼ばれています。この精油の特徴は葉から抽出されるのにバラを思わせるフローラルな香りで、美容効果は二重丸つきです。
最も注目するのは収斂作用で、油性肌のケアにも乾燥肌のケアにも使われています。これは皮脂の油分をちょうどよい状態に調節するためです。その他にもニキビやセルライトのケア、生理やPMSの不快症状の緩和など女性ホルモンを刺激する働きもしてくれます。痔、火傷、切り傷のケアにも利用されています。
グラベオレンズの特徴は産地によって香りの特徴が異なることです。ただしケモタイプとして定義はされていません。
最も人気のあるものはゼラニウム・ブルボン(レユニオン産ゼラニウム)です。成分はゲラニオールとシトロネオールがほぼ半々。バラを彷彿させるゲラニオールが多く含まれているため人気があるのでしょう。
日本ではあまり知られていませんがゼラニウム・アフリカ(アルジェリア産ゼラニウム)はなんとゲラニオールが80%も含まれているため非常に洗練された香りがするそうです。ただレユニオンのほうが繊細な香りがするので人気があるようです。一度手にとって比べてみたいですね。また、スペイン産のゼラニウムもゲラニオールが80%ほど含まれ大変優雅な香りがするようですが、ごくわずかな量しか採ることができない貴重なオイルです。
一方シトロネオールの含有量が多いのがゼラニウム・エジプト、ゼラニウム・モロッコ、ゼラニウム・チャイナなどです。これらは石鹸や香水などの香り付けにしばしば利用されています。
ぺラルゴニウム属の仲間には、そのほかにPelargonium asperum(ぺラルゴニウム・アスペルム)やPelargonium roseum(ぺラルゴニウム・ロゼム)などの品種から精油が取れるようです。どちらもグラベオレンズからの交配種になります。ロゼウムは名前からバラ様の香りがするのではないかと推測できますが、どんなものでしょうか。イタリア産ゼラニウムと呼ばれているようです。
ゼラニウム属にも実は精油が取れる品種があり、ひとつはGeranium macrorrhizum(ゼラニウム・マクロロニズム)。別名ズトラベッツ、ブルガリアン・ゼラニウムと呼ばれています。ローズやクラリセージに香りが似ていますが、主たる成分はゲルマクロンというケトン。生殖器や呼吸器の不調を整えるマッサージに利用されますが、妊婦や子どもには使用できないようです。
もうひとつはGeranium robertinaum(ゼラニウム・ロベルティナウム)、別名ハーブロバートと呼ばれています。効果のほどはよくわかりません。


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一般に精油になるゼラニウムPelargonium graveolensは葉の水蒸気蒸留法で得られ、俗にローズ・ゼラニウム、センテッド・ゼラニウムと呼ばれています。この精油の特徴は葉から抽出されるのにバラを思わせるフローラルな香りで、美容効果は二重丸つきです。
最も注目するのは収斂作用で、油性肌のケアにも乾燥肌のケアにも使われています。これは皮脂の油分をちょうどよい状態に調節するためです。その他にもニキビやセルライトのケア、生理やPMSの不快症状の緩和など女性ホルモンを刺激する働きもしてくれます。痔、火傷、切り傷のケアにも利用されています。
グラベオレンズの特徴は産地によって香りの特徴が異なることです。ただしケモタイプとして定義はされていません。
最も人気のあるものはゼラニウム・ブルボン(レユニオン産ゼラニウム)です。成分はゲラニオールとシトロネオールがほぼ半々。バラを彷彿させるゲラニオールが多く含まれているため人気があるのでしょう。
日本ではあまり知られていませんがゼラニウム・アフリカ(アルジェリア産ゼラニウム)はなんとゲラニオールが80%も含まれているため非常に洗練された香りがするそうです。ただレユニオンのほうが繊細な香りがするので人気があるようです。一度手にとって比べてみたいですね。また、スペイン産のゼラニウムもゲラニオールが80%ほど含まれ大変優雅な香りがするようですが、ごくわずかな量しか採ることができない貴重なオイルです。
一方シトロネオールの含有量が多いのがゼラニウム・エジプト、ゼラニウム・モロッコ、ゼラニウム・チャイナなどです。これらは石鹸や香水などの香り付けにしばしば利用されています。
ぺラルゴニウム属の仲間には、そのほかにPelargonium asperum(ぺラルゴニウム・アスペルム)やPelargonium roseum(ぺラルゴニウム・ロゼム)などの品種から精油が取れるようです。どちらもグラベオレンズからの交配種になります。ロゼウムは名前からバラ様の香りがするのではないかと推測できますが、どんなものでしょうか。イタリア産ゼラニウムと呼ばれているようです。
ゼラニウム属にも実は精油が取れる品種があり、ひとつはGeranium macrorrhizum(ゼラニウム・マクロロニズム)。別名ズトラベッツ、ブルガリアン・ゼラニウムと呼ばれています。ローズやクラリセージに香りが似ていますが、主たる成分はゲルマクロンというケトン。生殖器や呼吸器の不調を整えるマッサージに利用されますが、妊婦や子どもには使用できないようです。
もうひとつはGeranium robertinaum(ゼラニウム・ロベルティナウム)、別名ハーブロバートと呼ばれています。効果のほどはよくわかりません。


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