ようやく秋らしい日も「ときどき」ある昨今、エアコンを切って窓を開けるようにしたのだが、車の音が超うるさい。うるさくて気が狂いそうである。
もともと、ウチはマンションの上階なのだが、以前は、表の道路とマンションの間に人家があった。
写真は表の道を祭りの神輿が練り歩いてるときのものであり、下に写っているのが間の人家の屋根である。ところが、道路を拡張するらしく、間にあった建物が取り壊されて駐車場になり、マンションと道路を遮る物がなくなった。
これにより、表の道路をひっきりなしに走る車の音が直にわが家に達するようになった。中でもエンジン音に加えて「バッシャン、バッシャン」という音が頻繁に聞こえるのだが、これがなかなかの音量で、いったい何かと思ったらコンテナ専用車(上の写真にも写っている)の音であった。コンテナと荷台の摩擦音だろうか。ただ、大事な物流を担ってくださってるのだから感謝しなければいけないことは分かっている。我慢しようと思ったら、天はさらなる試練を与えたもうた。バリバリバリという殺人的な音である。その発信源はコレ。
大型バイクである。近くに大型バイクを扱うバイク屋ができたせいである。だが、その店は道路の向こう側。なのに眼下で聞こえる。音がワープして伝わってくるのか思ったら理由が分かった。マンションの眼下の駐車場にそのバイク屋のスペースがあって、運搬の際、大型バイクがそのスペースに来るのである。眼下で聞こえるわけである。
おかげでテレビの音がまったく聞こえない。いや、テレビの音が聞こえないだけではない。そもそも、私は、この手の都会の騒音には慣れてないのである。なにしろ、育ったのは某市チベット区の山の上で、当初、近所に人家はなく、お友達は鶏であった。
こんなだから、徒歩15分の所を走る電車の音が聞こえたし、夜になると響くのは山の下に広がる田んぼの蛙の大合唱であった。要は、私は田舎者であり、田舎者には自動車の騒音を聞くことは拷問に他ならないのである。なお、私がただ同然で買った奥地の家は静かである。宅急便の車がウチに来るのが分かるくらいである。早いとこ引っ越すことが身のためかもしれない(なかなか事情が許さず引っ越せないのだが)。
因みに、写真に写っている鶏は、その後、この家の構成員の胃袋の中におさまったそうである。「そうである」というのは覚えておらず、後から親に聞いて知ったから。聞いたときはショックだったが、これが当時の鶏の共通の運命だったようである。あと、私は、牛に産まれるのだったら乳牛がいいと思っていたのだが、乳牛だって結局は人間の胃の中におさまると聞いてがっかりしたものだ。なお、闘牛は、闘牛士の剣で痛い思いをしてお陀仏となるのが通常だが、希に、がんばり通したとき「お許し」が出るって話をなんかの映画で見た。