黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

すのこに乗る猫

2024-10-30 11:45:57 | 

兄弟姉妹は他人の始まりとはよく言ったもの。普段は超仲の悪い2ニャン(三毛猫とサビ猫)だが、そこはやはり同時に生まれた姉妹。寒くなると、それまでのことを水に流してくっついている。なお、猫だから同時に生まれたのが2匹だけってことはないだろうが、ヴォランティアさんに「保護」されたのがこの2匹だけだから兄弟姉妹の総数は不明である。

この2ニャン、食い意地の張り具合は尋常ではない。ヴォランティアさんが野良猫を保護する方法はエサでつって網をかぶせる方法らしいが(テレビで見たことがある)、母猫と兄弟姉妹の中で、この2匹だけが罠にかかったのだからがっつき度合いが突出していたのだろう。ウチに来たばかりの赤ちゃん猫の頃、ざぶとんの端のひもがなくなったと思ったら、猫トイレから丸まって出てきたことがある(猫の体を通過したらしい)。

そんな具合だから、特に三毛の方は、キッチンにしょっちゅう上って残飯を漁る。シンクの中にもよく降りる。変なモノを食べてお腹を壊してはいけないという親心から「こらぁ」と言うと一瞬ひるむがあまり効果はない。犬と違って、猫を「しつける」ことはできない。頭が悪いわけではない(逆である)。犬には序列があるから上位の人間の言うことを聞くが、猫は人間を同等と思っているから命令されて従う、ということにはならないのである。だから、猫に悪さをさせないのではなく、できなくさせる方策が必要なのである。

ビニール製のマットをシンクにかぶせたら、しばらくは効果があったが、じきに手でどかすことを覚えてしまった(頭は相当にいい)。かと言って、折りたたみ椅子をかぶせたことがあったが、その移動に人間の方が疲れてしまう。何かいい手はないか?と思っていたら、ホームセンターですのこを見つけてこれだ!と思った。猫には重く、人間には軽い。もともと風呂場で使うものだから濡れても大丈夫である。これで、三毛がシンクに降りることができなくなった。

悔しそうに、すのこの脇でたたずむ三毛。そのうち、諦めて降りた……と思ったら、今度はサビが乗っている。

え?三毛だけと思ってたら、お前もキッチンを荒らしてたのか?これまで私の目にふれなかっただけなのか?ま、それでも、すのこに乗る以上のことはできないから、もはや私も「こらぁ」と言わないで済む。

そんなにお腹が空いてるなら好きなだけ食べさせればいいだろうって?猫にもメタボがあり、成人病ならぬ成猫病がある。それに、食べ過ぎると吐く(猫は吐きやすい動物である)。

因みに、「こら」は、もともと薩摩弁で「もしもし」「ちょっと」と言う他人への呼びかけだったそうだ。明治維新の際、薩摩出身者が警察官として全国に散らばり、職務質問の際に「もしもし」の意味で「こら」と言ってたら、それが怒られたように聞こえたものだから、怒るときに「こら」と言うようになったという話を「チコちゃん」で知った。私は猫に「こら」と言うたびにこのことを思い出すのである。

 

 

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支払いがないのに利用明細書発行手数料をとられる怪

2024-10-30 09:03:12 | 生活

いくつかあるクレジットカードのうち、あるカードは火災保険料の支払いのみに使ったてたが、あるときから利用明細書の発行手数料をとられるようになった。保険料が300円で保険金がスズメの涙なのに利用明細書の発行手数料は110円。あほくさいから火災保険自体を止めることにし、自動ダイヤルで解約した。すると、11月請求分の明細書が来た。え?保険料の支払いはもうないはずなのに、と思ったら、明細の中身は利用明細書発行手数料110円のみだった。なんで保険料の支払いがなくなったのに明細書が来てその発行手数料を払わにゃいかんのだ? 腑に落ちないから問合せることにした。

例によってナビダイヤルなのでスマホでかけてもただにならないから固定電話でかける。しかも、なかなかつながらない。ナビダイヤルは「何分ごとに○円かかる」から、こうやってるうちにもダイヤル代が膨れ上がる(ナビダイヤルは待ち時間の間も料金がかかる)。頻繁に「(時間がかかるから)おかけ直しください」とのアナウンスが入るが、ここで切ったらそれまでのダイヤル代をどぶに捨てたようなもの。で、次回かけてつながらなければまたダイヤル代が膨れ上がる。だから、リタイアするわけにはいかない。Youtubeを見ながらつながるのを待つ。

ようやくオペレーターにつながり、事情を話すと、こういう答が返ってきた。明細書の発行手数料は、発行月の翌月の請求となる。私の場合、最後の保険料の支払いが10月だったのだが、その10月分の明細書の発行手数料が11月の請求となるから、明細書発行手数料のみを記載した11月分の明細書が来た、ということなのであった。

待てよ、今、書いてて思った。今回来た11月分の明細書の発行手数料が12月に来る、ということはないのだろうか。さらに、その12月分の明細書の発行手数料が翌年1月に来る、ということはないのだろうか。そういうことになったら、カードの利用がゼロでも永久に毎月110円を払わなければいけなくなる。

万が一、そんな事態になり、問合せをしたら、まーたナビダイヤルで長く待たされて、膨れ上がったダイヤル料を払うことになる。いっそのことカードを解約したろうか。

と、一人でいきまいたが(血圧もさぞや上がったことだろう)、杞憂であった。そのクレジットカード会社のホームページを見たら、
「ご請求内容が以下の場合は、ご利用明細書は無料です。翌月に発行手数料はいただきません。
・ご利用明細書発行手数料(110円)のみ
(以下省略)」とあった。
仮にこの例外規定がなければ、私の杞憂は現実のものとなったのである。

因みに、先に解約した火災保険(と思っていた保険)は、火災保険ではなく、盗難保険であった(あほー)。それから、奥地の家は一軒家だからマンションよりも保険の必要性は高いと考え、ネットのみで手続が完結する火災保険を付けた。こちらは、火災保険で間違いないはずである。なお、地震保険は付けなかった。

因みに(いつまでも請求が続くかも、の因みに)、ヨハン・シュトラウスの曲で「常動曲」というのがある。終わりがなく永久に続く曲である。カール・ベームがウィーン・フィルを日本で振ったとき、アンコールでこの曲を演奏し、頭に戻ったところでベームがおもむろに客席を向いて「いつまでも」と言って、笑いが起きて、おしまいになった。

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