黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

掃除機の呪縛

2024-10-27 13:57:00 | 生活

ウチは汚い。この「汚い」には、「不潔」「整頓されてない」のダブルの意味がある。にもかかわらず、あるいは、だからこそと言うべきか、ホントはキレイな家で暮らしたいという本能の赴くままお掃除用の家電を次々と買ってはお金をどぶに捨ててきた。例えば、スチームクリーナーを同時期に二台買い、いずれもほとん使わないまま役割を終えた。これがわが家を覆う掃除機の呪縛である。もう、いい加減懲りた……はずなのに、通販で掃除機の新製品を見るとどうしても食指が動いてしまう。理由は二匹の猫だ。こやつらが家中に猫砂をばらまくのだ(正確に言うと、トイレの際に猫の手足についた猫砂が家中に落ちるのである)。

今、家にはコード式が二台(キャニスター型とハンディ型が一台ずつ)あるが、家中に散らばった砂を吸い取り回るのにコードが邪魔である(狭い家のくせに、縦に長い)。だったら、コードレスのスティック型が良さそうなものだが、悪い想い出がある。20年くらい前に、外国製のスティック型のコードレスを買ったことがある。重くて音はでかくて唖然とする程、笑っちゃう程吸わなかった(お金をどぶに捨てたの最たる例だった)。それがトラウマになっているのである(なお、その当時はまだ「ポチる」という表現はなかった)。

だが、最近の通販番組を見ると、コードレスでも「吸う、吸う」と言っている。もう一度、もう一度だけ騙されてみようか、と思い決心した。HiKOKIという聞き慣れないメーカーの製品を、掃除のプロが屋外で使っている、砂とかを吸っていると聞いて、特に「砂」に反応してポチってみた。

製品が来た。外箱と中箱の大きさの違いにまず驚いた。

まあ、それは性能とは関係ない。組み立てて、充電して、いよいよ試してみた。

20年の歳月は伊達ではなかった。確かに進歩していた。コードレスなうえに軽くて持ち運びは楽。音はさほど大きくないのに砂をちゃんと吸う。ただ、私自身がコードレスに慣れておらず、体の動きにどうしてもコードがあるヤツを使うときのぎこちなさが残ってしまう。慣れたらもっとスイスイできるものと期待している。「掃除機の呪縛」からようやく抜け出せそうである。

ところで、HiKOKIを聞き慣れないと書いたが、この会社、電動工具のメーカーとしては有名で、しかも日立工機の流れを受け継いだ会社であった。HiKOKIの「Hi」は「日立」の「ひ」であった。なーんだ、だったら使えて当然である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明太子スパゲッティを舐める(my文化)

2024-10-27 08:28:54 | 料理

明太子スパゲッティを食べたくなったので、スーパーで明太子を買って作った。明太子のお値段がそこそこする。それを考えると、五文字のお店のたらこスパゲッティは、もともとコスパのいいこのお店の中でも相当なコスパ良しである。

ボールでまず明太子とマヨネーズを和え(明太子とマヨネーズのマッチングはタモリさんがテレビで勧めていた方法である)、そこに茹で上がった麺を入れて混ぜた後、お皿に移さず、そのままボールからいただいた。

洗い物を少なくし、かつ、1㎜も残さずに胃におさめるためである。ところが、重大な不都合が起きた。ボールが深くて舌が届かず底面に残った残骸を舐めることができないのである。1㎜も残さないためにとった方策だったのに(泣)。要はボールがいけないのだ。だから、ボールからお皿に移したとて同じだったろう。では、どうすべきか。そうだ!「和え」や「混ぜ」をすべてお皿ですればよいのだ。これは大発見だ。失敗は成功の母。次回からそうしよう。

なお、私にとって「舐める」は文化である。出会い系サイトの条件欄には「お皿を舐める」を必須条件として書くつもりである。だいたい、猫なら舐めるのが当たり前なのに、人間が舐めて行儀が悪いと言うのは筋が通らない。いったい、舐めることに生理上いかなる問題があるのか。ないだろう。見栄えが悪い?見栄えなどは見方次第である。

文化は様々である。例えば、朝鮮半島の人々は立て膝をついて食事をするという話を聞いて「え~?」と言った日本人がいたが、え~?と言う方がおかしい。げっぷに「ごちそうさま、おいしかったです」の意味を見いだす民族もある。そう言えば、前朝ドラで、ハ・ヨンス演じるヒャンちゃんの家族が立て膝ついてご飯を食べていた。全然普通だった。だいたい、日本人の脚が短かいのは日本式の正座のせいとも言われている。ヒャンちゃん効果で日本でも立て膝が普通になれば日本人のスタイルは向上するかもしれない。

なお、私が人とお付き合いをする必須条件は、前記の「お皿を舐める」のほかにもう一つある。デートを五文字のイタリアンですることである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする