黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

ロマンチストの豚の運命

2024-12-10 10:22:51 | 音楽

声楽のコンサートを聴きに行ってきた。ソプラノ二人とピアノの組合せ。サロン風のホールで歌手との距離が近く、歌手さんのお話も楽しくてよいコンサートだった。

プログラムの中に、やなせたかし作詞、木下牧子作曲の「ロマンチストの豚」という曲があった。直前に歌手さんが「楽しい曲。歌詞を聴いていろいろ思い浮かべてほしい」と言うから言われたとおりいろいろ思い浮かべた。ロマンチストの豚に白い翼が生えて空にとびたって以来何の便りもない、と聴いて、あー、お肉になっちゃったんだなー、と思った。私には、楽しい曲というよりも悲しい曲に聞こえた。

こういう体験をすると、その後しばらく豚肉が食べられなくなって私のたんぱく質摂取に悪影響が出るのだが、最近は、物価高のせいで豚肉から鶏肉にシフトしているせいで悪影響からは免れそうである。

実際、牧羊犬ならぬ牧羊豚を主人公にした「ベイブ」を見た後は、それまで豚肉ばかり食べていたのを封印した。だが封印は1か月で解けた。永久に封印しようと思っていた自分の意志薄弱が恨めしかった。

「ベイブ2」は期待外れだった。しかも、ベイブが迷い込んだ食肉工場内に豚肉がぶら下がっていて、悪趣味な映画だと思った。

豚と言えば、こないだ、スーパーで、三元豚のなんちゃらという惣菜を売っていて、三元豚って豚のブランド?と思ったら全然そうではなくて、食用の三種の豚を掛け合わせて作った豚で、今普通に売られている豚肉は大概コレらしい。雑種の方が丈夫だかららしい。元の三種があればよいので、三元豚は一代きりでその子孫は存在しないということだ(「三元豚」ネタをいつか出そうと温めていたが、まさかコンサートの話で出せるとは思ってもいなかった)。

やなせたかしさんは、「あんぱんまん」が有名で詩人でもあるという。私は、「あんぱんまん」の世代ではないし、「手のひらに太陽を」がやなせさんの作詞だと今知ってびっくりしているが、そのお名前はよーく存じ上げている。多分、「大人漫画」を読んでいたのだと思う。


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