高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その18)

2013年05月29日 | 老後と住まい
高齢者などにとって日本の木造住宅の問題点として2級テキストでは6点挙げられています。
第1点は床面に段差ができやすいという点です。段差はときとして家庭内事故、例えばつまずき転倒して骨折するような例が挙げられます。段差としては、玄関の敷居、上がり框(あがりがまち:框(かまち)とは床などの端にわたす化粧横木のことです)、廊下と和室、洗面・脱衣室と浴室などです。
第2点は、尺貫法の3尺(910mm)を基準に造られてきた点です。現在でもこの基準が使われていることが多いようです。たとえば、廊下や階段の幅は、柱の中心と柱の中心で3尺となっていますが、介助を必要とする高齢者や車いすを使う高齢者が家の中を動くには幅が狭すぎます。
第3点は、住宅面積が小さく一室当たりの面積も狭くなっています。住宅の構造上大きな空間をとりにくいという面もあります。昔は、布団は押し入れに収納するなどにより空間を効率よく使っていましたが、生活が洋式化するにしたがって家具類が増えるなどして使える面積が少なくなっています。たとえば、畳の上で布団を敷いて生活していた高齢者が介護用のベッドを使うようになると6畳間では夫婦2人用広さは確保できないことになります。(続く)
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