高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

第2の人生の起業 先ず資格(福祉住環境コーディネーター その19)

2013年05月30日 | 老後と住まい
(前回の続き)日本の木造住宅の問題点の第4は、小規模な住宅では介助をしようとしたり、車いすなどを使おうとしても通行のための幅やスペースが取れないことが多いという点です。たとえば高齢者を介助して歩く場合、介助者は体半分ずらして介助するので一人で歩く場合よりも通路幅はより広いことが必要になります。車いすで浴室に入る場合、車いすは入れたが介助者は入れないということもあり得ます。
第5点は、床座(畳などの床面に座って生活する)です。たとえば畳の上に布団を敷いて寝る場合、床からの立ち座りは高齢者にとって負担となります。和式トイレでの立ち座りや和式浴槽のまたいでの出入りはバランスを崩しやすく転倒の危険性があります。
第6に日本の住宅は夏の高温多湿に適したように作られていたことから冬の寒さには向いていない住まいが多い点です。たとえば寒い冬の夜、入浴しようとして寒い廊下を通り脱衣室で服を脱ぎ、さらに悪いことに熱い浴槽に体を入れれば血圧が大きく変動することになります。入浴中の死亡事故は非常に多く、東京都健康長寿医療センターが発表したところによると2011年には推計で1万7千人の方が入浴中に亡くなっています。(2級テキスト6~8頁)
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