高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期にも安心な住まい(7:チェックしましょう「トイレ(4)」)

2015年08月08日 | 老後と住まい
(続き)
ポイント9:手すりを取り付けることができますか。手すりの取り付けは柱などの堅固な下地が必要です。石膏ボードには取り付けられません。しっかりとした下地が無い場合には柱などに板を取り付け、それを下地にします。その際には、将来に備えて幅広い下地にします。特に、高齢になって体が曲がってくると、適切な手すりの位置は前の方に移動します。そのことを頭に入れて下地を作ることが大切です。
ポイント10:手すりは適切な位置に取り付けられていますか。手すりは便器への立ち座りやトイレ内の移動に役立ちますが、正しい位置に取り付けられていないと逆に邪魔になります。手すりには縦手すり、横手すり、これらを合わせたL型手すりがあります。適切な位置は一人ひとり違いますので事前に適切な位置を確かめておくことが大切です。L型手すりの場合、目安は横の部分が便座の位置から22から25cm位、縦部分が便座の前方20から30cm位です。
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高齢期にも安心な住まい(7:チェックしましょう「トイレ(3)」)

2015年08月07日 | 老後と住まい
(続き)
前回書き漏らしましたが、トイレの出入口が開き戸の場合、外開きになっていますか。内開きの場合、中で何かあっても救出できないことがあります。もし内開きであれば、この際引き戸にすることを考えましょう。
ポイント5:トイレの床材は、汚れた時にも拭き掃除がしやすい材料となっていますか。同時に床材は滑りにくいものとなっていますか。高齢になるとトイレの失敗をすることもあります。そんなとき、簡単に拭き取ることができる床であることが大切です。
ポイント6:トイレの温度は、冬でも寒くありませんか。トイレが寒いと、特に冬場は息むときに脳卒中などを起こしやすくなります。
ポイント7:換気の設備はありますか。換気口は臭いの発生源に近いところ、つまり下の方に着けた方が効果的です。
ポイント8:照明は明る過ぎず、暗ら過ぎずになっていますか。明る過ぎると、夜中の利用ではまぶしさを感じます。暗ら過ぎると健康チェックができません。できれば明るさが調整できるスイッチにしておけばよいでしょう。また、スイッチは明かり付になっていますか。
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高齢期にも安心な住まい(7:チェックしましょう「トイレ(2)」)

2015年08月06日 | 老後と住まい
(続き)
ポイント2:出入口は便器の前ですか横ですか。トイレを使用する際、前の場合にはトイレに入ってから体を180度回転させる必要があります。これに対して横の場合には体を90度回転させればよいことになります。
ポイント3:出入口は開き戸(ドアタイプ)ですか、引き戸タイプですか。開き戸の場合、ドアが動く範囲には立ち入れないことになります。特に、廊下の突き当たりにドアがある場合、少し離れたとことからドアの取っ手を握って開けるか、ドアの近くでドアの取っ手を握ったまま少し後ずさりして開けることになります。若いうちは何でもない動作が高齢者にとっては負担となります。
ポイント4:ドアの場合、取っ手は回転して開けるタイプ(ドアノブ)ですか。回転して開ける場合、ノブを握ったまま回転し、その状態を保ってドアを引くことになります。握力が低下した高齢者には負担となります。
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高齢期にも安心な住まい(7:チェックしましょう「トイレ(1)」)

2015年08月05日 | 老後と住まい
高齢期、特に最晩年になって住み続けるときに一番長くいるのが寝室です。また、一番何度も行き来するのがトイレです。また、トイレは人間の尊厳の上では大切な場所です。ですから、先ずは、トイレをチェックしましょう。
ポイント1:トイレに介護スペースはあるか。8月3日の記事で、トイレの広さの評価方法基準を書きましたが、トイレで介助や介護を受けるためには便器の前と横に50cmのスペースが必要とされています。このスペースがないと介助などが受けにくくなります。

多くの場合、前には50cmのスペースがあるが横にはないというケースが多いと思います。便器の横側から入るようになっている場合には廊下などのスペースも利用することができます。



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高齢期にも安心な住まい(6:住み続けるためのチェック項目(10)「寝室、便所及び浴室」)(続々)

2015年08月04日 | 老後と住まい
次にcの寝室の等級5ですが、12平方メートル以上、つまり約7畳半です。現在、布団を使用している場合は広いと感じるかもしれませんが、将来、夫婦2人が介護ベッドを使用して同じ部屋で寝る場合は8畳でもギリギリです。別々の部屋に寝るから良いと思われるかもしれませんが、どちらか体の具合が悪くなるとか介助が必要となった場合は一緒にいたいと思うはずです。
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