新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 甲虫、チャタテほか

2020-05-18 21:17:57 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第206弾


5月11日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



写真がいまいちはっきりしないのですが、これはデオキノコムシ科みたいです。上翅に点刻列が見えるので、ヒメセスジデオキノコムシあたりかなと思うのですが、はっきりしません。



これはシラケトラカミキリだと思います。「日本産カミキリムシ」の検索表を見ると、最後はシロオビトラカミキリと区別をしないといけないのですが、前胸背板の形状と上翅端外角の形状で決めないといけないので、この写真でははっきりとしません。





フジハムシダマシとナガハムシダマシの区別でいつも悩んでいたのですが、「日本列島の甲虫全種目録 (2020年)」によると、二つが合体して、フジナガハムシダマシとなっているので、最近はちょっと楽になりました。



これはアカハラクロコメツキではないかと思っています。



このコメツキはなんでしょうね。



これはクロバネキノコバエの仲間。



こういう翅に斑点が多いチャタテはチャタテ科のTrichadenotecnum属の仲間です。この仲間については以前調べたことがありました。「日本昆虫目録第4巻」によると、日本産のこの属には7種群24種が記録されていて、本州産は9種が記録されています。



どうやって区別していけばよいのか分からないのですが、翅の模様を次の論文の写真と比較して、ある程度は調べることができます。

K. Yoshizawa, "Systematic revision of Japanese Trichadenotecnum Enderlein (Psocodea: ‘Psocoptera’: Psocidae: Ptyctini), with redefinition and subdivision of the genus", Invertebrate Taxonomy 15, 159 (2001). (ここからダウンロードできます)

それによると、T. latebrachiumあたりが似ている感じがしますが、よくは分かりません。



最後はベニカミキリです。

雑談)昨年1年間はマンションの管理組合の仕事でブログにほとんど力を入れることができませんでした。この3月末に役目を終わり、さあというときになってコロナです。でも、それもやっと落ち着いてきたので、これまでブログに出してきた写真のデータベースづくりの続きを始めました。写真の枚数は、Yahoo!ブログに出していた「廊下のむし探検」が27,288枚、「里山日記」が6,204枚、「なにこれ生き物探検」が645枚、gooブログに出している「新『廊下のむし探検』」が5月13日現在で3,599枚。これらを合わせて全部で37,736枚です。もうそのほとんどがEXCELにデータが入力されていて、昨年の10月以降の分が残っているだけです。以前、そらさんに教わったVBAを使って、ブログから直接ブログのURLや写真のURLを取ってきてEXCELに入力するプログラムを作ってあったので、入力は格段に楽になりました。自分の住んでいるところに生息する生き物の名前くらいは知りたいなと思って始めたプロジェクトですが、昨年夏の段階で、名前が分かったものは動物が2,500種あまり、植物が800種あまりが記録されました。数限りない作業なのですが、もう少し頑張ってみたいと思っています。