廊下のむし探検 第207弾
5月11日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。
奇麗なゴミムシがいました。これはすぐに分かるだろうと思ったのですが、「原色日本甲虫図鑑II」を見ても、「原色昆虫大図鑑II」の図版を見ても、該当する種が見つかりません。それで、琵琶湖博物館の「里山のゴミムシ」をずっと見ていったのですが、やはり見つかりません。そこで、ネットの画像検索で探してみると、どうやらコルリアトキリゴミムシ Lebia viridisという外来種のようです。もう一度、「里山のゴミムシ」を見てみると、ちゃんと載っていましたが、色がかなり違っていたので、見逃していたようです。これについては、兵庫昆虫同好会の「きべりはむし」に記事が少しだけ載っていました。
吉田浩史、「神戸市とその周辺における分布拡大中の昆虫についての調査記録」、きべりはむし 41, 32 (2019).(ここからpdfが直接ダウンロードできます)
この論文によると、コルリアトキリは北米原産の外来種で、1989年に千葉で見つかったのが最初で、近畿では2002年に見つかってから、少数が記録されているとのことです。さらに次の論文では、コルリアトキリはカミナリハムシ属に寄生するとの記事が載っていました。
森正人、古巻進、「【短報】アトキリゴミムシ類の生態に関する覚書き」、さやばねニューシリーズ No. 6, 38 (2012)。(ここからpdfが直接ダウンロードできます)
これはマツノシラホシゾウムシの仲間。
これはウエノカワゲラか、カミムラカワゲラ。
蛾はソトウスグロアツバ。
それに
このチャタテは昨日出したものと同様にTrichadenotecnumであることは確かなのですが、写真がよくなくてそれ以上がはっきり分かりません。
最後の蛾、これは何でしょうね。何度か図鑑を見たのですが、まだ見つかっていません。