貴の一文~21BYの酒造りを終えて
晴々とした気分でしょうか?
今年の造りの手応えは?
本日半年振りの再会です。
眠くならない酒も開発し、万全の状態で21BY「はりきり飲み会」開始の日です。
まずは今年の「貴」の酒の出来映えを聞いてみましょう。
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『21BY造り全般について』
今年は、うちの蔵のお酒にとって大きな変更がありました。
お酒の原料は「米」と「水」ですが、そのうち「水」の変更がありました。
霜降山の水脈が昨年6月の大雨で影響があり、今年自社に新たに
ボーリングを掘る事にしました。
しかし、そんな簡単に水が出るとも限らないので、神主さんに尋ねたところ、
「この場所を掘りなさい!!」・・・・・・・でました
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今までの水よりよりミネラル感があって、飲み比べても「うまいっ!!」
お酒がよりなめらかになりました。
あと、洗米機がウッドソンのマイクロバブル洗米機に変わって、
お米を洗いまくりました。
今年は、よりなめらかさが増したと思ってます。
『新酒生の位置付け』
生酒って話をこの時期蔵元さんとも話すことがあります。
もちろん、それぞれの蔵元さんにそれぞれの考えがあるので、
あくまで私論ですが、生酒と火入れ用のお酒って意識して造り分けてます。
生酒は、その年のお酒を見て頂くと同時に、「旨い!!」って頂けるよう
鮮度に徹底的にこだわってるつもりです。
ですので、桜の時期のひとつの目安として「旬」を味わうものとして
楽しんで頂ければと思います。
『レギュラー商品について』
やはり、このクラスをきっちり造れるかどうかが私たち小さい地方蔵の
生命線だと思います。
一升瓶でも安心して買って頂けるような瓶の半分を飲み終えても
まだ美味しくのめる酒質を第一に考えてます。
それを、炭素濾過をせず、滓引きのみでチャレンジします!!
『辛口酒について』
今年も、辛口80%をはりきって仕込みました。
日本酒度は辛口でも米味がしっかり活きて甘みにも感じる旨味と酸味と日本酒度の「キレ」。
同じ事を書いちゃいますが、濾過で綺麗に調整したのではなく
米味の活きた辛口を今年もよろしくおねがいします。
『山廃仕込み酒について』
これは、まだまだ山廃・生もと仕込みの諸先輩方がいらっしゃるので、
私が語ると「まだ10年早い!!」って言われそうですが、
米の旨味と良い意味での「酸の輪郭」を作って、心地よい「乳酸菌」の
ミルキー感を出せるかをテーマに21BYがんばりました。
貴の中でも進化の途中ですが、大御所の山廃とはまた違った世界観を
目指して造ってます。
『夏の酒について』
今年も、うすにごりで「夏に楽しむ生酒」「生ダレしていないフレッシュ生酒」を
提案させて頂きます。
6月頃お披露目させて頂きます。
『今年のチャレンジ』
秘密の商品もどうにか間に合うか・・・(汗)
これから、半年多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております。
夜は西新宿「菊うら」さんで 「天狗舞 」車多専務、
「おはようございますの帽子屋さん~やっちゃったネ!梶田君」
フォーティーズ倶楽部 「矢羽寿司」中ちゃんも合流し、楽しく厳しく新宿で盛り上がりました!
21BY「はりきり飲み会」も事故無くいきましょう!!