晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

迎え盆

2014-08-13 22:51:31 | Weblog
 『見えなくても きれいな花を供えたい』 
 『食べなくても おいしいものを供えたい』・・・わが家がお世話になっている仏具屋さんのキャッチコピーです。
 そんな気持ちで、今日は迎え盆。

 棚経が行われなくなり、十数年になるでしょうか・・・。
お盆には、檀家である私たちが菩提寺へお参りという形になっています。
 お盆の準備も棚経がないと御坊様も見えられません、庭の草取りもごめんなさいね。ご先祖様はお帰りなのに、これじゃどなたの迎え盆でしょう。
 という訳で、朝から菩提寺でお盆経法要です。
            
菩提寺は閑静ななかで蝉しぐれも聞こえ、目と鼻の先でありながらなんて落ち着けるところなんでしょう。
 荘厳な本堂の御仏前で掌を合わせ、お供え膳など拝見し我が家の小さなお仏壇の模範とさせていただきます。
 「ふくろう寺」とも呼ばれあちこちにフクロウさんがいます。
 お庭も手入れが行き届き、池には黄色い睡蓮が・・・。

 一方、我が家の迎え盆風景は・・・。
       
 お墓参り用にと、畑で育てたエゾ菊を目いっぱい摘んできました。
 軒下には、昨年の初盆のちょうちんでご先祖様を迎えます。
 昨年は、初盆とあって気合いを入れてしまいましたが、お盆は簡素なお迎えで良いようです。
 野菜にお菓子などを並べます。そうそう、きゅうりの馬にナスの牛も忘れず孫と作りました。
 色目の良い涼しげなゼリーは「ひい婆が帰ったら、一緒に食べるんだ」と孫の楽しみなお供えです。
 夜には、六角灯篭にも灯りが入り家族そろって庭先で迎え火を焚き、今年も花火を楽しもました。
 こんな我が家の迎え盆の日です。

  < つつがなく 家族そろった 迎え盆 >
 
 <追記>
 孫も4歳になり、どうして?なぜ?と知りたい事が多いこと。その上、人には教えたいことも多くてお喋りな孫に家族は苦笑いたします。
 今日の孫、共済営業に見えられた職員さんに言わずにいられなかったのでしょう。
 「今日は、ひい婆が帰ってくるよ」「そ~う!」
 「三時ごろに帰るんだ」「ふ~ん!なんで?どうして?」
 「きゅうりの馬で帰ってくるよ」「・・・・」若い職員さんは???でしたね。孫は真顔です。
 婆は今日のお寺でのお話を孫に教えてやりました。
 「お墓参りから帰るときは、両手を後ろに回して、ひい婆をおんぶして帰るんだよ。こうして・・・」とおんぶの恰好を教えてやりました。
 孫は、ひい婆はどこ・・・ひい婆はどこ・・・と探します。
 お迎えは早く・・・と教えられ早目のお墓参りをすませ、夕暮れ時の迎え火を焚く間中、ひい婆はどこ・・・4歳にはとっても不思議な迎え盆です。