晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

脳細胞

2014-08-11 22:28:59 | Weblog
 お盆も近づき、台風も通過したものですからお墓掃除に出かけました。水分補給のリンゴジュースを持ってね。
早くから「あたしも行くぅー。」と実に信心深い孫娘です。
そういえば去年もお手伝いをしてくれたのでした。
 「この間は、タオルを忘れたんだ。」「足のアメ、食べたよねー。」こんなふうに喋りまくりの孫と菩提寺へ・・・。そして、汗して二人でお墓掃除でした。

 そういえば、孫のあの言葉・・・去年のブログ<お盆前>を開いてみると思い出します。
婆の記憶の糸は、この頃少し細く弱くなりました。
 足のアメ?去年のあの日、ご褒美にと婆は足の裏の形のべっこうアメを孫の口に入れてやったっけ。
お気に入りの愛用タオルを置き忘れ、去年は数枚のブログ写真で確認をしました。何処にも写っていませんでした。
 孫にとっては、一年前も「この間」記憶にくっきり残っています。
婆にとっての一年前は、かすかにおぼろにです。
いつまでこうして孫と二人でお勤めできますかしら・・・。

 菩提寺の駐車場には今年も蓮の花が・・・まるで脳の老化を表すかに見えましたよ。

  < お盆前 記憶廻らす 孫と婆 >
 
 

今日も桃

2014-08-10 21:38:36 | Weblog
 忙しかった収穫期が過ぎると、農家の主婦には少し手間を掛けた瓶詰め加工が待ってます。
台風の進路を気にしながら、昨日から瓶詰めをしようと決めていました。
 私のブログ友、<京都のdogdaliさん>も挑戦してくださいました。

 やり方は姑が使っていた古い古い農産物加工の小さな冊子から学び何年も作り続けています。
古いテキストはなんと尺貫法で記していました。そんなことを基本にいつの間にか自分流が定着したわけです。
 農家の主婦は昔からこうして生産物を無駄にしない努力があったのだと思います。
     
 忙しい収穫期を終えた農家では、最後の桃は少し青くても、いっきに取り込んでしまいます。
 ◎少し青めですが、数日おくと熟度が増し加工するには扱いやすくなります。
 ◎桃を二分割するようにナイフで切れ目を入れ、瓶の蓋を開ける要領でぐるりと回せばこの通り。種の付いた側はスプーンで回し取ります。(専用器具もあるんだけど・・・家庭ではスプーン)
 ◎お椀状の桃を蒸し器に並べ蒸しあげます。
 ◎我が家の調理器具のサイズの大きいこと。ボウル・蒸し器・ヤカン・鍋・・・大は小を兼ねますが、あくまで加工用で日常はいくらなんでも・・・。
 
    
 ◎広口瓶は使い便利な450mlを使います。面倒だなと思えば900mlで手間を省きます。瓶もキャップも殺菌してスタンバイOK!
 ◎蒸した桃は冷水に放つとツルリときれいに剥けます。
 ◎蒸した桃を広口瓶に詰め、あの大きなヤカンに作ったシロップ(40%)を注ぎ込み、脱気してキャップを閉めます。
  あちち・・・とやけどしそう、でも落としては大変というわけでプチプチ滑り止め軍手を活用してます。
 ◎出来上がった瓶詰めをもう一度熱湯殺菌にかけています。これまた13本の瓶が入る大鍋。
台風で待機中ということで、細かい作業を大物器具で仕上げました。

 やれやれ、育てた作物を如何に無駄なく・・・農婆のちょっとした努力です。
 昨夜から心配だった台風も少し進路が外れ、当地では朝から「ホントに台風?」といった状況でした。
ホッとした反面、各地のブログ友の皆様のところは・・・と思いを馳せております。
 どうぞ大きな被害が無いことを祈ります。

  < 台風に 我が家の大物 奮闘記 > 

  ≪追記≫
 わが家ごとではありますが・・・台風の朝、孫(来月2歳)が孤立してしまいました。
 姉のトイレに付き合った弟は、姉を見送り独り個室へ残ったようです。
 自分でカギを掛けてしまい。。。あれれれ・・・「〇▽×◎・・・」まだ発語もままならぬボクです。
 家族は大急ぎで救出に当たりますが、トイレの窓は小さいこと、小さいこと・・・。
 ここは身軽な爺の出番です。(父親は大きすぎて無理!)脚立で上り四苦八苦。
 窓一枚では事足りず、全窓外して侵入・救出と相成りまして、思わずばんざーい!台風被害もこれ程ですんでよかったね。

ともかく鍋に

2014-08-09 22:00:25 | Weblog
 桃はとてもデリケートで、傷みやすいため手早い作業が望まれます。
残念ながら市場に出られないものもたくさんあります。
 それでも廃棄しなければならない時、生産者としてはとても心が痛みます。

 私が子どもの頃は、白桃やマスカットは高級品でとても口にできる家庭環境ではなかったのでした。
 桃の産地に嫁いで初めて目にした光景はとても衝撃的でした。
水田に白桃が泳いでいる・・・。
高級と言われる白桃も生産農家では処理に困ると捨て場がなく、自分が所有する水田に放棄しているのでした。
 もちろん生産農家もそれなりの方法で活かして加工保存をしていたようです。
手塩にかけ育てたものはどうであれ愛しいものです。
今年も、農家の嫁歴も永い私は傷みかけた桃はともかく鍋に入れ煮ています。
 
 皮を剥き、切った桃を鍋に入れ、ごく少量の砂糖を振りかけ果汁を呼び出し加熱します。変色を防ぐためレモン果汁を少しだけ加えると形は少々歪でも、不出来な桃も無駄な人生とならずにすみました。
 子どもがいる家庭ですから、余計なものは加えずシンプルなコンポートといったところです。
 冷凍保存して、ジュースやシャーベットにして楽しみます。

 明日はこの地にも台風が接近。
そんな自宅待機の日にはこんな台所仕事でもしてくだされば・・・とあちこちに配り行き場のない最後の白桃は救われることになりました。めでたし、めでたし。

  < 愛しさに 手立てないかと 老婆心 > 

神に従い・・・

2014-08-08 22:56:27 | Weblog
 今日こそが桃の最後の収穫。いわゆる<木みしり>といい、熟れていようが無かろうがすべてもぎ取ります。わずかコンテナー4個分でした。

 午後は雨模様となり、さて何を…と考えます。
爺は相変わらずTVの前ですし、孫たちはお友だち集団とワイワイガヤガヤなもんで・・・。

雨が降っても温室ならば作業は出来ますが・・・温泉というテも有りです。
 ♪どちらにしようかな・天の神様のいうとおり~と選択したところ温泉に決定!
 近場の漢方黎明薬湯のあの温泉へ。
 雨に打たれながらの露天風呂や、薬草の湯で身体の芯までほぐしたり1時間ほどお湯めぐり。
そして、休憩室では耳元のTVのスイッチも入れずお昼寝を1時間ばかり。すっかりリフレッシュしました。
 
 娯楽設備満載の温泉はあまり好みではないのですが、静かな場所を選べばこれも悪くはないね。
やっぱり、神様の言うとおりなんです。
ちゃっかり、今日から会員になりました。若いころならスポーツクラブですが、もう若くはないとこちらへ仲間入り。

  < うつらつら 神にまかせた 選択肢 > 

どの子もかわいい

2014-08-06 22:30:11 | Weblog
 朝から降っていた雨も午後には止み、思い立ったように桃畑へ行ってみます。
そう、瓶詰め用の小ぶりな桃を取り込んでおこうと思い・・・。

 いよいよ最後となる桃は、おおよそ小ぶりで熟れが悪く少し硬めなものですが、今年は雨に遭いいつもよりサイズも大き目です。
 そんな作業のなか、真っ赤に熟れた桃がひときわ目を惹きます。
袋を掛け忘れた桃は、熟すと存在感があり華やいでおります。
桃の名産地・岡山では桃といえば白桃。こんなに赤い桃は商品としては成り立ちませんが、そこはかとない愛らしさに親しみを感じます。
 忙しい袋掛け作業の中で、誰にも目を向けてもらえなかった桃が愛おしく思えるものです。

  < はにかんだ この娘(こ)も可愛い 名残桃 >

ホッとひと息

2014-08-05 22:14:59 | Weblog
 恵みの雨だと思ってましたが、もう雨は結構よ…そんな我がままを言ってしまう農家です。
TVニュースでは雨による災害も報じられ心配が絶えません。各地の被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。

 収穫をほぼ終えた桃畑、足元の雑草は青々と生気を取り戻し生い茂っております。
幹の下には未だ熟さない未熟な桃が数えられるほど残っています。
 ホッとひと息ついたものなら、旅行のひとつも・・・とも思えなくもないのですが、若い頃とは違い旅の疲れは仕事の疲れ以上のものがあり、さっぱりその気になれません。
 忙しい間をまるで男のように逞しく働いた婆は、せいぜい美容院か温泉がいいところ。

 しかし、掃除も片付けも疎かでしたし、菜園の管理も気になるところ。
さしあたり畑に残された小ぶりで青い桃を収穫し、瓶詰仕事が待ってます。
一連の工程は<小ぶり桃の集合><おめかし><コスチューム><よろこび>なんだけど、はぁ~今年もやれますかしら・・・。年々、老いの身となりますのでね。
 こんな私、超・貧乏性。

  < もう止めよ でも止められず また一年 >

トマト顔

2014-08-04 22:30:18 | Weblog
 清水白桃の収穫も終盤となり、その作業時間も半日もあれば終わりという状況。
世間では<美人も三日で飽きる>とかいわれるように清水白桃のべっぴんさんにも少し飽きが来て、今日はトマトに心惹かれております。

 桃の忙しさに収穫も疎かになっていたトマトで作ってみました。再び、完熟トマトでピザソースです。
何人かに差し上げて「おいしかったぁー。」のお声をいただくとついつい図に乗ってしまうお調子者ですから…。

 グリーンの美しいバジルソースも1瓶作りました。
 わが家のバジルは種蒔きの時期を逃してしまいまだまだ幼い苗です。
どうしても欲しくて一鉢買っていたバジルを摘み取ったものですから哀れな姿になりました。
後は栄養補給の肥料を一つまみして、もうひと頑張りしてもらいたいものです。
 植物も人間も顔色うかがいながら帳尻を合わせ、何とか日が経っていくんでしょう。

  < 束の間の 気分転換 鍋を混ぜ >

合い間の遊び

2014-08-02 21:44:51 | Weblog
 フワフワ・パチパチ・モコモコの梱包資材で大切に包まれ桃は地方発送されています。
 桃の発送のピークも過ぎ、少し気分にも余裕が出来たころ。
そんな折り、婆は孫になつかしく楽しい遊びを教えてやりました。

 資材に使われたゴム輪がたくさん排出されてきています。これに目をつけ、婆は昔遊びを伝授しました。
 ゴム輪を繋いでいく手元をじっと見ながら、孫が言います。
「七夕かざりみたい・・・」 
「ルイコ(愛犬)のリードみたい・・・」と幼児の発想です。

 さて、長いゴム飛びが出来あがったものの、肝心の持ち手がいません。
そこで婆は、洗濯干し台に持ち手を託し、まずは模範演技でございます。
かれこれ50年ぶりぐらいでしょうか・・・。
<おんな飛び><おとこ飛び>助走はこうよ…と童心に返りしばし少女の婆でした。

 これでしばらくは、孫のお相手は洗濯干し台にお願いしました。

  < 繁忙期 戯れ遊び 息を抜き >

 


 
 

ワクワク・ドキドキ

2014-08-01 22:22:29 | Weblog
 相変わらず桃の収穫に追われ、久しぶりの投稿となります。
いや~ぁ、ちょっと嬉しくて・・・。

 ブドウ栽培を縮小した<ガラス温室>は現在は夏の菜園となっています。
 受粉をしたのは何時だったのか、記憶が定かでないために、このガラス温室で育ったスイカの収穫期が判断できないで今日まで迷っていました。
 収穫の感動をあじあわせたくて、孫を連れ出掛けました。
    
 ●まずは入り口の見張り番のフクロウさんに「ごくろうさん」のごあいさつをして中へ…
 ●ネットに守られたフルティカトマトも収穫する時間がなくて、色着いたものがたわわに実ってます。
 ●目当てのスイカは南瓜・とうもろこしが生い茂り、まるでジャングルです。
 ●孫たちは、スイカの蔓にからまりながら、探し当てた巨大スイカです。思わず「わ~い!」
 ●スイカが熟れてるか診断法を教えます。指先でポン・ポンと弾くしぐさも4歳にしてはまずまず。
 ●「あたしが持つの~!」言い張るのですが、ちょっと無理。
    
 ●大きなスイカを持ち帰り、重さを量ってみましたよ。おや、まぁ10.5キロも…
 ●ついでといっては何ですが・・・。1歳の孫も…少しだけスイカを上回るボクです。
 ●さぁ!中身の確認。これには周囲の視線は一点に集まり見守る中、いざ入刀!
  ばんざーい!歓声が上がります。
  婆はすかさず糖度計で計測しました。桃には及びませんが充分12度を上回る出来栄えに大満足
 ●本日の収穫量。二度目のトウモロコシは温室で育ててみました。
  桃太郎トマトもフルティカトマトも山ほど、これはもうどうしましょ。
 
 忙しさに追われるばかりの毎日に、ちょっとワクワク・ドキドキのうれしい時間。

  < 喜びと 感動運ぶ 西瓜なり >