ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

気楽すぎるのだが

2011-05-19 23:05:21 | Weblog
先日、上海の街を歩きながら、iPodでジャズを聞こうとし、
・・・あまりのミスマッチに苦笑した。
気をとりなおして、日本の自宅で聞いてみると、
なんとまあ、この家は静かなのかとしみじみとする。

この静けさに癒されることもあれば、たまらなく不安になることもある。
もし上海に行ったら、なんとなくその場の雰囲気として、
いまほどネットに頼らないだろうとも思う。
それは、善し悪しではなくて、
私もまた、他人に依存し、他人に流されるということ。

もしかしたら上海に移住するかも、ということで考えてみて、
まったく外国へ行くという感覚がなくて、
あまりにもボーッとしていて、普通すぎて、
すごくワクワクするのでも、すごく不安に思うのでもなく、
緊張感があまりにも欠けているのが、少し怖い。

こんなに普通なテンションで、大丈夫なのだろうか。
ちゃんとやっていけるのだろうか。
もうちょっと、気合いをいれなきゃいけないんじゃないだろうか。
まるで、横浜に行くかのように上海に行っていいのか。

ここのところ、いろいろと考える。
そして、いくら考えても、上海に行くことにはリスクがない。
出してもらえるらしい給料でなんとかなりそうだし、
それで、日本じゃ経験できないことに首を突っ込むことができて、
どっちにしても日本は不景気だし、
日本でダラダラと何気に年齢制限が出て来る派遣社員を続けるより、
上海へ行った方がずっとリスクが少ないくらいだ。
生活水準って、こういうことなんだなあ、とか他人事のように考えてみたりもする。

だから、いま20代で、思うように仕事ができないと感じている
私よりも10歳以上若い人たちは、みんな上海や中国へ行けばいい。
言葉なんて、なんとかなる。
もちろんネイティブのように話せるようにはならない。
でも、日常生活に困らないくらいにはすぐなれる。

この、日常生活に困らない程度の外国語力というのは、
日本では経験できないことだから、みんな自信がないのだけれど、
思っているよりもハードルは低い。
それに、中国は、なんとなく漢字が似てる。すぐ慣れる。

とかなんとか考えると、やはり、
上海へ行くのに、まったくリスクを感じないから・・・、
別に会社を作るわけじゃないから、初期投資もかからないし、
仕事しに行くわけだから、留学と違ってお金はまわるし、
やっぱり、リスクないよなあ。

本当にこんな軽い気持ちでいいのだろうか。
私の神経質な性格がどこまで中国に順応できるかだけど、
留学してた93年当時とは、いまは全然違うし。
どうなんだろうなあ。