ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

端午節小旅行 その7 帰路

2012-06-26 02:27:14 | Weblog
諸葛八卦村から蘭渓行きのバスに乗ったら、
隣の席のお嬢さんが、あひるを連れていた。



お土産だ。

金華駅。



昼間、肘鉄で中国人を押しのけたバチがあたったらしく、
15年間大切に使って来た折り畳み傘をなくしてしまった。

誰に持って行かれたんだろう。大切に使ってもらえよ。
もう寿命だとも思うけど。

待合室は大混雑。



昔の緑色の車体、ではなかった。



車内で買った夕飯。15元なり。



昔は、ご飯に石が混じっていたものだけれど、いまはそんなことはない。
味はまあ、それなりだけれど、いちおう食べ物になっている。
中国は、この20年で本当に発展したんだなあ。

新幹線の高架を造っている。

 

中国は国土が広いから、とにかく輸送量に列車が追いついていないし、
線路の本数自体が不足している。
さっさと、ちゃんと、しっかりとした、信用のできる線路を、じゃんじゃん造ってほしい。

夕陽に癒されつつも、硬座で4時間半はやはりつらい。



昔に比べると座席はやわらかくなったけれど、やはり背もたれが直角な中、
向かい合わせで足も伸ばせないのはつらい。

そして結局予定よりも30分近く遅れて上海南駅に到着。
23時にしてすでに地下鉄はなく、タクシーの争奪戦が始まった。

タクシーの長蛇の列からはなれ、流浪しているうちに、
運良く駅まで乗って来た人のタクシーを入れ違いでつかまえた。

さて、お疲れさまでした。よい旅でした。
何と言っても20年前に比べて、中国人が外国人慣れしたのがありがたい。
日本人だと言っても、珍しい生き物を見るように眺め回されることもなくなったし、
戦争の話をされることもなくなった。

そして、みんなの心に余裕が出て来たと思う。
これは、生活が確実によくなっているという手応えゆえなのだろうと思う。

むかし外国人は「外賓」と呼ばれて、中国人枠とは別に特権をもっていたから、
お金さえ払えば鉄道のチケットを買えたけれど、
いまは中国人とまったく同列で、すげなく「ない」と言われるようになった。
いいことだ。

端午節小旅行 その6 諸葛八卦村

2012-06-26 02:04:48 | Weblog
金華駅で上海まで帰る新幹線のチケットを買おうと思ったら、すべて売り切れ。
さすが三連休と言うべきか。
はたまた人口が多すぎと言うべきか。
とにかく、愕然としつつも、快速の硬座で帰ることになった。

気合いの昼食。



とはいえ、列車の駅の前にある食堂。
机がきれいなのが、嬉しかった。

その後、蘭渓までバスで移動して、そこからタクシーを飛ばして諸葛八卦村へ。
諸葛孔明の子孫の村と言っているけど、直系じゃないだろう。
でも、中国人はそんなことを気にしない。

村の周囲には蓮畑。
藻のようなものを収穫しているおばさん。今晩のおかず?



畦道で、鶏がナルキッソスになっていた。



さ、いよいよ村に入る。
どこまでも孔明さんにあやかる気らしい。



それにしても建物は見事だ。



おお、いらした。



村のおばあちゃんは、赤ちゃん用の靴下を編んで売っていた。



有名な塀の前で、おしりの割れたズボンをはいた赤ちゃんとお父さん。
そして、赤ちゃんに何かを食べさせようとしているお母さん。



ずっと続いて来た営みって、いいなあ。
これが諸葛村でなくても、いい光景だ。

なんとなく、諸葛村には猫にいてほしい気がしていた。



有名な太極の池。
水が入っていないほうを補修するときは、なるべく景観を損ねないようにとお願いしたい。
ぜひとも!



「武」「忠」の文字を見て、血が騒ぐ。



諸葛孔明と血がつながってるって、いったいどんな気持ちなんだろうなあ。



まあるくて、やわらかい福が訪れそうだ。



結構広い。

  

「せっかち」という名がつけられた花。



苦丁茶の木。
はじめて見た。そして蜀のあった地方に思いを馳せる。



なぜか庭園の中に鹿が。
血を飲むのだろうか。



一気に動物園のにおいが充満した。散策を続ける。



観光地でも、観光客が飲み食いしていても、池で洗濯をするお母さんたち。



ああ、お土産屋さんには、やはりこれだよね。孔明さんの扇。



一瞬買おうかと思ったけれど、むかし我が家にあったことを思い出し、
そしてそれが、ほこりをかぶっていたこともついでに思い出したので、やめた。
まったく、ファン心理につけ込むんだから!

それにしても、いい村だ。

 

階段が多くて、年寄りには少し辛そうだけど、おかげで足腰がしっかりしている人が多そう。



なぜか剥製が飾られている建物。



民家を隠し撮り。



諸葛の一族はやはり優秀な人が多かったらしく、進士もたくさん排出しているみたいだ。



おじいさんが干していた百合の花びら。花茶をつくるのだとか。



これまた、にゃんこ。



この対聯は、グッときますな。



軒先にいろいろとぶらさがっている。



魔除けの木の枝、ふと気がついてみたら、
私のアパートの周囲の人も窓に飾っていた。
上海でも生きてるおまじないだ。

諸葛八卦村を観光した後、蘭渓→金華と戻る。
蘭渓行きのバスターミナルの駅名は「諸葛」。

そういえば、武義でバスのチケットを買う時、
「諸葛駅は、諸葛八卦村のことですか?」と質問したら、
売り場の人が「違う、離れてるよ」と言っていたので、直行にしなかったのだった。

まあ、金華で列車のチケットを買うという用事があったからいいのだけど、
このへんの不確か情報は、相変わらずだ。