ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

不自然

2013-06-03 23:45:15 | Weblog
今日、すごく日本に憧れている中国人の90后の女性と話して、
ものすご~く疲れた。

「日本は絶対、中国よりいい国のはず!!!」と信じて疑わない。

なので、
「どっちの国にもいいところがある。
 どっちのほうが性に合うかというだけで、日本のほうがいいとは言い切れないよ」と言ったら、
「いやいや、日本の方が絶対いいはず」と。

その妄信たるや、これが憎しみに変わった時、ちょっと恐ろしいと思うほどだ。

彼女にとっては、日本は平等で、みんな親切で、環境に対する意識が高くて、
とにかく文明国なんだそうだ。

うーむ。
よく空港で、自分のスーツケースがなかなか出て来ないと切れてるおじいさんや、
客だというだけで、天下でもとったようにクレームつけてるおばさんを見かけるけど。
中国人だというだけでバカにする厚顔無恥なサラリーマンも、ぎょうさんおるけどねえ。

キラキラとした瞳で、「日本すてき!」を連発されると、
中国人には「日本帝国主義反対!」と言われてる方が、
な~んとなくしっくりくるような、変に逆立ちしたような気分になる。

いずれにしても、非常にある側面だけを切り取って見ていることに変わりはなく、
素直と言えば素直、単純と言えば単純に、
ある1つの経験で、100%いいと信じるその感じが、なんとも不自然に感じる。

というのも、中国人には、古来、陰陽の考え方があり、
白の中に黒、黒の中に白があって、いろいろカオスで、清濁併せ吞む感じが、
中国人らしい懐の広さだと思っていたのだけど、
そのあたり共産党様の教育が行き届き、
中国人がもっていた「よさ」が、失われつつあるんだろうと思ったりする。

日本大好き!と言ってくれるありがたい若者なのに、
「君みたいな中国人ばっかりだったら、中国危ういよ」と言いたくなるこのジレンマ。

彼女たちは、6月4日がどういう日なのかもしらない。
生まれる前のことで、そして中国では歴史としても習わないことだから。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。