【ビジネスで成功するマインドセット】伴走型メンターの随想

事業家・個人事業家に送る、ビジネスで仕事で大にしたいことをテーマに書きます。

鶴の恩返し

2019-04-01 12:29:11 | 日記

昔々、ある所に老夫婦が住んでいた。


ある雪の日、罠にかかった一羽の鶴を助けた。


その夜、美しい娘が夫婦の家へやってきて、一晩泊めて欲しいと言う。


甲斐甲斐しく夫婦の世話をし、やがてその家の娘になった。


ある日、娘が「布を織りたいので糸を買ってきて欲しい」と頼み、


「絶対に中を覗かないで下さい」と夫婦に言い渡して部屋にこもり、


不眠不休で布を織り終わった。


「これを売って、また糸を買ってきて下さい」と。


見事な出来栄えで、高い値段で売れ、老夫婦は裕福になった。


しかし、娘が3枚目の布を織るためにまた部屋にこもると、


娘はどうやってあんな美しい布を織っているのだろうと、


ついに好奇心に勝てず覗いてしまった。


一羽の鶴がいて、自分の羽毛を抜いて糸の間に織り込み、


布を作っていたのである。


驚いている夫婦の前に機織りを終えた娘が来て、


自分は助けてもらった鶴だと告白した。


そして正体を見られたのでここを去ります、


と言うと、鶴の姿になり、


別れを惜しむ老夫婦に見送られ空へと帰っていった。


恩返しをする、


誰に?


なぜ?


そしてどんな恩返しをしようか。


今の自分は誰のおかげであるのだろう。


自分ひとりでここまで来たわけではない。


恩返しすべき人はもっとも身近なところにいる。

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