豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

しょうがの佃煮

2007年11月03日 | Weblog
百歳のお元気な方を紹介する短い番組があります。
NHK広島とクレジットがあるので、広島局の制作なのでしょうか。
でも、全国の方が登場されますので、全国にも流れる番組なのかもしれません。
(調べてみたらそのようでした。「百歳バンザイ!」)

100歳の皆さんは、いずれもお元気。それぞれの健康法や気の持ちよう、人柄や暮らしぶりの中に、なるほどと思わされることが多くて、ついつい見てしまいます。先日放送された回(再放送らしい)に登場された100歳さんは、現役の声楽の先生。どうみても、やっと70代にしかみえない本当に若々しい方で、おばあちゃんと気軽に声をかけるのが憚られる様な背筋の伸びた方でした。お弟子さんを取ることの少なかったという山田耕作さんに師事されたというその方は、直に教わった歌曲の歌い方を次代の方に伝えることをご自分の使命とされていました。確かに「からたちの花」の中の不自然に思えた強弱の付け方の謎?も、実際に作曲者の日本の歌曲への思いを込めて指導されると、なるほどと納得出来ました。

そんな、彼女の元気の秘訣?
喉にいいからと声楽家らしい心配りで用意されているのが、ショウガの佃煮でした。新しょうがの出回る時期に一年分を作って置かれるのだそうです。番組でも、宅配の生姜を刻んで佃煮を作られる様子が紹介されました。材料は、新生姜・・・「ええっ、そんなに?」と思うほどの量。それを、厚めの輪切りにして、佃煮にされるということでした。

しょうがは、魚や肉を料理する時にはよく使いますが、あくまでも匂い消し。食べられないことはありませんが、舌触りもざらざらしていて、普段は食べるのはあまり好みではありません。おすしのガリも少量で満足します。でも、この佃煮はとても心惹かれました。それほどにお元気で、若々しいおばあちゃまだったのです。

しかし、材料はあるのか?
新生姜の季節っていつだっけ?と、迷っていたら、その迷いを打ち消すようにスーパーで、新しょうがが私を待っていました。たぶん、季節最後のぎりぎりだったのかもしれません。

とりあえず、2パックGET。
うろ覚えの調味料を適当に入れて試作。ご飯に添えて食べてみました。
おお~~~~。
喉はもちろん、身体が温まります。しかも、・・・・・デトックス効果満点。
隅々から要らない物をかき集めてさよならさせてくれる感じです。
ひねしょうがにはない、柔らかな野菜らしい味わいもします。爽やかな刺激と歯ざわりも新鮮です。
すっかり気に入ったワタクシ。
本日、本格的に製作に着手したという次第です。
長崎産の新しょうが。まだ残っていました。10パックで1500円弱。なかなかリーズナブル!
量ってみると、1.5キロありました。


お酒、出汁、みりん、砂糖、ワイン、醤油。これを適当に加えて、煮ること約一時間。出来た!!
お醤油が甘口醤油だったせいか、煮詰めてもしょうがは柔らかいままでした。うーん、もう少し歯ごたえがあっても良かったかな。



ここで、今日の作文は終わるはずでした。
しかしながら、念のため検索してみると、番組の紹介の中に、ちゃんと材料の分量も紹介してありました。正しくは・・・新しょうがを洗って皮をむき、5ミリ程度の厚さにスライスします。しょうが1キロに対して、しょうゆ・日本酒・赤ワイン・黒砂糖を1カップずつ鍋に入れて煮立たせます。そこにスライスしたしょうがを入れて中火で2時間煮詰めれば出来上がりです、とのこと。(嘉納愛子さんの回をご参照ください。)

ちゃんと作り直す必要がありそうです。でも、今日のは今日でそれなりに美味しいので、ま、いっか・・・。(負け惜しみ。)こういうところが、考える前に走り出す悪い癖ですね。